和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月19日(金)

避難所になる元小学校を清掃 龍神中生徒

体育館の床を清掃する龍神中学校の生徒(12日、和歌山県田辺市龍神村殿原で)
体育館の床を清掃する龍神中学校の生徒(12日、和歌山県田辺市龍神村殿原で)
 和歌山県田辺市龍神村安井、龍神中学校の生徒が今年も、龍神村内にある甲斐ノ川、殿原、大熊の元小学校で清掃ボランティアに取り組んでいる。いずれも、市から災害時の避難場所に指定されており、避難者が気持ち良く過ごせるようにと実施している作業。12日は2年生24人が、元殿原小で体育館や教室などを美しくした。


 龍神中では以前から、地域の歴史を学び、地域との交流を深める「龍人学」の一環で、山でのごみ拾いや地域の清掃活動に参加してきた。2017年からは、閉校の3小学校に出向いて清掃をしている。今年は、12日の元殿原小に続いて13日に1年生23人が元甲斐ノ川小、15日に3年生29人が元大熊小で清掃。15日は、市環境美化連絡協議会龍神支部(吉本哲紀支部長)のメンバーも参加するという。

 2年生は12日、学校から持参したモップやぞうきんで体育館や教室、職員室、トイレ、音楽室などを手分けして清掃した。窓も磨いて美しくした。

 松本惺吏さん(13)は「避難してきた人たちに、きれいな所で快適に過ごしてもらいたいと思った。いつも古紙や古着の回収で村の皆さんに協力してもらっているので、今日はお礼も込めて清掃を頑張った」と話した。