和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年11月30日(火)

ワクチン配分、希望の4割 接種ペース低下の可能性

12歳以上の和歌山県民に対するワクチン確保率
12歳以上の和歌山県民に対するワクチン確保率
 和歌山県は14日、8月第1週と第2週に国から県内市町村に配分される新型コロナウイルスワクチン(ファイザー製)は、合計68箱(1箱1170回分)になると発表した。これで12歳以上の県民約87万人の62・6%が2回接種できる量を確保しているが、それでも希望量に比べて大幅に少なく、今後の接種ペースに影響する可能性が出ている。すでに有田市と橋本市は新規予約の受け付けを停止しており、他の市町にも広がる可能性があるという。


 8月第1週・2週の配分量は、県が希望していた計173箱の4割。国は人口割りの配分計画を示しており、それによると和歌山県の市町村へは2週間で計65箱で、他に追加配分がある。しかし、在庫を抱える市町村については1割を削減するとしている。

 県は高齢者接種率が全国上位だったことから、6月下旬の2週間に優先的に配分され、要望通りの227箱が届いた。和歌山市ではこれを在庫とみられ、8月第1週・2週の配分計画から、1割(2箱)減らされたという。今回は県内に5箱の追加配分があったが、県は「いまの接種の能力のままで進めば、絶対に不足する」といい、接種状況を見ながら市町村間で調整を図るなどして対応するが、今後、接種ペースを落とさざるを得ない可能性も出てくるとしている。

 仁坂吉伸知事は14日の定例記者会見で「(市町村での接種は)8月上旬まではこのまま突っ走れるが、政府が(ワクチンを)くれないので、これから県内で順調に進むことが不可能になる時期に近づいていく。最大限の努力はするが、必ず確保できる状況にはないことを理解してほしい」と述べた。

■知事が注意呼び掛け 「デルタ株」初確認で

 仁坂知事は感染力が強い可能性があるとされるインド由来変異株「デルタ株」の感染者が県内で初めて確認されたことについて「他にも疑わしい人がいて、和歌山県にも入っていることは明らか。大阪で多く、通勤や通学にも注意してほしい」と呼び掛けた。

 県内の感染状況については「囲い込みにより、感染者数はうなぎ上りにはなっていないが、リスクのある状況と考えた方がいい。首都圏を中心にコロナが再拡大している」とし、「感染拡大地域に気楽に行かないでほしい。仕事は仕方がないが、そこで羽目を外して飲食などをしないでほしい」と呼び掛けた。