和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年12月04日(土)

梅の天日干し始まる みなべ、田辺で夏の風物詩

木製のせいろを使い、塩漬けした梅を丁寧に天日干しする農家(19日、和歌山県田辺市下三栖で)
木製のせいろを使い、塩漬けした梅を丁寧に天日干しする農家(19日、和歌山県田辺市下三栖で)
 日本一の梅産地、和歌山県のみなべ町や田辺市で、塩漬けした梅の天日干し作業が始まった。梅雨明けの好天の下、せいろに赤みがかった実が並ぶ光景が見られる。


 農家らは、5月から7月ごろにかけて収穫した梅を1カ月ほど塩漬けした後、天日干し作業を始める。3、4日程度干し、干し上がった「白干し梅」は等階級ごとに選別、たる詰めし、加工業者などに出荷。そこで減塩処理をしたり、調味液を加えたりするなどして製品になる。

 ビニールハウスの中で干す農家も多いが、田辺市の三栖地域では昔ながらに、1畳くらいの木製のせいろに実を並べて屋外で干す光景が見られる。地元農家の那須誠さん(48)も木製のせいろを使って、南高梅の実を干し始めた。

 実の皮を破らないように丁寧にせいろの上に並べ、まんべんなく日が当たるように専用の器具でひっくり返したり、夜露を防ぐために夜間はビニールシートをかぶせたりして、干し上げる。天日干し作業は、盆すぎから9月にかけて終える予定という。

 那須さんは「今年は不作だった昨年の2倍を少し超えるくらいの収量があった。皮もほどよくしっかりして破れずに、干しやすい皮質。これから熱くなってくるので、塩分補給や健康のために皆さんに梅干しを食べていただけるとありがたい」と話した。