和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年10月22日(火)

神島 ダブルエースの絆

試合終了後、岩間凌輝(右)から力投をたたえられる左向政輝=紀三井寺球場で
試合終了後、岩間凌輝(右)から力投をたたえられる左向政輝=紀三井寺球場で
 エースで主将の左向政輝(17)=3年生=は橋本戦、要所を締めて1失点で完投した。思い切りの良い投球ができたのは「後ろに岩間がいるから」と、もう一人のエース岩間凌輝(17)=同=の存在を口にした。

 入学以来ライバルの2人は、2年生からダブルエースとして起用された。昨夏は岩間が先発し、左向に継投した。左向は最高143キロの直球、岩間はフォークが持ち味。左向は「あいつがいなかったら今の自分はない」、岩間は「練習のときから常に意識している相手」と話すように、互いに高め合って成長してきた。

 橋本戦は4点を先制して迎えた3回、1点を返され、なおも走者を背負うピンチの場面で、左向は後続の打者を三振で抑えて追加点を与えなかった。調子は万全ではなかったというが、131球の粘りの投球を見せた。

 試合終了後、左向は駆け寄ってきた岩間に肩を組まれて「ナイスピッチング」と力投をたたえられた。「よっしゃ」と満面の笑みで返し、勝利をかみしめた。

 右翼手で出場した岩間は「左向がこれだけの投球をしたので、自分が投げるときはそれ以上の投球をしたい」と刺激を受けた様子。

 左向は「選手みんなで今年の夏こそ1勝するという気持ちで試合に臨んだ。今日の勝利は通過点、甲子園を目指して目の前の試合を勝ち切りたい」と力強く語った。

 (敬称略)