和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年07月15日(水)

スマホ乗っ取りも実演 高校生向けにセキュリティー教室

スマートフォンでのウイルス感染について説明する、近畿管区警察局の情報技術解析課員(16日、和歌山県田辺市文里2丁目で)
スマートフォンでのウイルス感染について説明する、近畿管区警察局の情報技術解析課員(16日、和歌山県田辺市文里2丁目で)
 和歌山県警田辺署は16日、田辺市文里2丁目の神島高校でサイバーセキュリティー教室を開いた。夏休みを控え、就職や進学を前にした同校3年生を対象に、不正アプリを使ってスマートフォンから個人情報を盗み取る手口や、SNSを利用する際の注意などを説明した。

 サイバー犯罪から身を守るための正しい知識を伝えようと、同校の協力を得て企画。田辺署でサイバーセキュリティーを担当する同署生活安全刑事課の金澤智幸係長(41)のほか、近畿管区警察局の情報技術解析課の職員2人が、3年生239人に講義をした。

 教室では、同課職員がウイルスに感染した状態のスマートフォンを使い、パソコンで写真のデータを抜き取ったり、遠隔操作で周囲を録音したりする様子を実演。「持ち主が気付かないうちにスマートフォンを乗っ取り、勝手に電話をかけたり、電話帳をのぞいたりして、情報を盗む。ウイルスに感染しても気付かないケースが多い」と説明した。

 また、宅配業者などをかたり、ショートメッセージで偽サイトに誘導して、ウイルスを仕込んだアプリをダウンロードさせる手口も紹介。写真の取り扱いについても「写真のデータには撮影した位置の情報が残されていることがあり、住所などが特定される恐れもある」と呼び掛けた。

 金澤係長はSNSの利用について「言葉巧みにだまされて、女の子が裸の写真を送らされたケースも多い。SNSはとても便利で楽しいものだが、一度画像を送ってしまうと、一生取り返しがつかない恐れもある。おかしいと思ったら、すぐに警察や家族、学校に相談してほしい」と話した。