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2019年08月18日(日)

新翔 部員10人の主将

試合終了後、南部の主将と握手を交わす田中健太(左)=17日、紀三井寺球場で
試合終了後、南部の主将と握手を交わす田中健太(左)=17日、紀三井寺球場で
 新翔高校の野球部員は10人。部員が少ないことで苦労もあったが、3年生で主将の田中健太(17)は「今日の試合はこの1年間のベストゲームだった。自分たちの力を出し切った」とすがすがしい表情を見せた。

 1年生が入部する前、部員は6人しかいなかった。昨年の新人戦や秋季予選には出場できず、3月にあった紀南10高校野球大会には他チームから選手を借りるなどして出場した。今大会の南部戦ではレギュラー選手もランナーコーチを務めたり、打者が打ち終わったバットを回収したりして、全員で部員が少ない点をカバーした。

 試合は1回に1点を先制したが、2回に同点にされ、3回に勝ち越された。ピンチの場面で田中主将は、先発で3年生の田中正教(18)に「笑顔でいこう」、3回途中で継投した2年生の和田惟吹(16)には「お前やったらやれる」と声を掛けて鼓舞した。

 自身は6回に難しい飛球を捕るなど守備で貢献。9回には四球で出塁し、宮本の中前適時打で三塁まで進んだが、本塁を踏むことなく試合は終わった。

 田中主将は試合を振り返り「いつもだったら点を取られる場面で、投手2人が踏ん張ってくれた」と仲間の健闘をたたえた。「打てない、守れない時期があり、チームに迷惑を掛けてしまった」。主将を辞めたいと思ったこともある。「みんな良い奴で、よく付いてきてくれた」

 3年生の引退後は部員7人になるため、夏以降も練習試合などには出場して手助けするという。後輩に向けて「2年生は僕らよりも全員すごい選手なので頑張ってほしい」と期待を寄せた。     (敬称略)