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2021年12月07日(火)

病床使用率50%下回る 新型コロナ、第5波ピーク越えたか

病床使用率と入院者数の推移
病床使用率と入院者数の推移
 新型コロナウイルス患者用の和歌山県内病床609床(うち臨時病床4床)の使用率が10日時点で47・6%となり、8月14日以来27日ぶりに50%を下回った。一時は満床近くまで上昇し「全員入院」の維持が危ぶまれたが、入院者がピークだった2週間前の半分近くまで減少。第5波のピークは越えたとみられるという。


 入院者は290人で、300人未満となるのは、8月17日以来24日ぶり。26日には過去最多の562人となったが、その後はおおむね減少傾向にある。

 病床使用率は8月15日に52・6%と50%を超え、ほぼ右肩上がりに上昇。25日には過去最高の96・5%になっていた。

 病床は400床から随時増やし、605床(臨時病床含まず)に拡大。入院者のうち医師が可能と認めた軽症者や無症状者を対象にした「宿泊療養」を9月1日から始めるなど対応してきた。

 10日現在の直近1週間の人口10万人当たり感染者数は28・9人。8月25日には過去最多の61・7人まで増えていたが、半分になった。

 保健所管内別は多い方から、岩出50・5人、田辺43・2人、橋本37・0人など。田辺は8月24日から9月9日まで17日間、県内最多が続き、8月26日には86・4人まで上がった。一方、新宮はこの1週間、感染者がおらず、0人となった。

 県福祉保健部の野尻孝子技監によると、感染者減の要因として、夏の帰省や旅行による影響が少なくなったことが挙げられるという。その上で「全国的な流れを踏まえ、第5波のピークはおそらく越えたかなと思う。ただ、直近1週間の人口10万人当たり感染者数は依然『爆発的感染拡大』の指標25人を上回っているし、再び感染拡大が起こる恐れもある」といい、引き続き、対策の徹底を呼び掛けている。

■感染者累計5千人超 新規は33人

 県は10日、県内で新たに33人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者の累計は5015人となり、5千人を超えた。

 保健所管内別の新規感染者は和歌山市13人、橋本7人、岩出6人、海南3人、田辺2人、御坊と湯浅が各1人。

 岩出市水栖の介護事業所「グループホームなごみ」では10日までに入居者3人と職員2人の感染が分かり、87件目のクラスター(感染者集団)に認定した。

 9日にクラスターに認定された、かつらぎ町立佐野こども園では、新たに女児2人の感染が分かり、クラスターは7人になった。

 重症者は21人で、このうち40代1人、50代2人、90代1人の計4人は人工呼吸器を装着している。野尻技監は「40代や50代でも重症化する人が出ている。新型コロナを侮らないようにしてほしい」と話した。

 また、80代女性の死亡を9日に確認した。死亡者はこれで58人になった。