和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年11月29日(月)

秋の連休、鈍い動き 観光地はコロナと天候のWパンチ

秋の連休で「苦戦」が予想される宿泊施設もある白浜温泉街(16日、和歌山県白浜町で)
秋の連休で「苦戦」が予想される宿泊施設もある白浜温泉街(16日、和歌山県白浜町で)
 18日から秋の連休「シルバーウイーク」が始まるが、新型コロナウイルスの影響で、和歌山県紀南の観光地は動きが鈍い。政府は19都道府県の緊急事態宣言を月末まで延長。連休中の県をまたぐ移動の自粛を呼び掛けている。今週末は天候不良の予報もあり、観光関係者からは「コロナとのダブルパンチ」と嘆きも聞こえる。


 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、宿泊の予約状況は施設によってばらつきはあるものの、熊野古道歩きのシーズンとしてはかなり厳しいところが多いという。

 ある宿泊施設は「例年なら満室になるところが、今年は2割未満。緊急事態宣言の延長で、80人規模のツアーもキャンセルになった。10月以降に延期したいとの申し出も増えている」と話す。

 「ワクチンを2回接種している人を中心に、個人客の旅行需要は高まっている。ただ、今回は台風の影響で天気が崩れるとの予報もあり、そうした客のキャンセルも出ている」とため息をつく。

 白浜町の白浜温泉街にある宿泊施設は「予約は5割程度。いつもなら連休はかなり前からの予約で埋まるが、今回はそれがない」という。

 別のホテルでも、18~26日の宿泊予約は多い日で9割を超えているものの、満室にはなっていないという。この期間は祝日が飛び石になっており、その影響が大きいという施設もある。

 ある大型施設は「昨年は国や県の観光キャンペーンがあり、料金帯の高いところから埋まっていったが、今年は逆だろう。いま観光・宿泊業に追い風の要素はないし、その分だけ売り上げは落ち込む」と話した。

 白浜温泉旅館協同組合によると、昨年9月の宿泊客は約7万人で前年比86%。ただ、売り上げ自体は各種施策もあって前年並みだった。