和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年01月25日(火)

自然エネで地域再生 古座川町で小水力発電学習会

小水力発電の特徴について話す野村典博さん(右奥)=和歌山県古座川町平井で
小水力発電の特徴について話す野村典博さん(右奥)=和歌山県古座川町平井で
 和歌山県古座川町平井の古座川ゆず平井の里「ゆずの学校」で、小水力発電の可能性を探る体験学習会があった。講師で岐阜県のNPO地域再生機構副理事長、野村典博さんは「地域でエネルギーをつくることで、自治を取り戻し、地域を再生できる」と呼び掛けた。

 小水力発電はダムではなく、中小河川や用水路を使う小規模な発電。明治時代に始まり、かつては中山間地域の至る所にあって、つくった電気は昼は製材所の動力、夜は集落の明かりとなった。平井にも施設があった。水力の技術はダム式に移行したが、近年住民でつくれるエネルギーとして注目度が高まっている。

 平井の里が企画した学習会には町内外から20人が参加。野村さんの講義で小水力発電を基礎から学ぶとともに、適地の探索やマイクロ水力発電装置の組み立てを体験した。

 小水力発電は河川などから取水した水を落とし、水車を回すことで発電する。急峻(きゅうしゅん)な地形で、降水量の多い地域に適している。太陽光や風力と比較して、年間を通じ昼夜安定して運転できる利点がある。一方で、水の使用には利害関係の調整が必要となる場合が多い。設置後、維持管理に手間がかかる一面もあるという。