和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月23日(火)

移動水族館・博物館で生き物と触れ合い 上南部こども園の園児

ヒョウモンガメの甲羅を触って喜ぶ園児(和歌山県みなべ町西本庄で)
ヒョウモンガメの甲羅を触って喜ぶ園児(和歌山県みなべ町西本庄で)
モササウルスの前肢骨の化石(レプリカ)も展示
モササウルスの前肢骨の化石(レプリカ)も展示
 和歌山県みなべ町西本庄の上南部こども園(築山頌子園長、150人)で19日、移動水族館と移動博物館があり、園児らがカメやエビ、サメなどの生き物に触れたり、化石を観察したりして楽しんだ。

 昨年、新型コロナウイルス感染防止のため、恒例の親子遠足を中止したのに代えて移動水族館を開いたところ、好評だったことから、今年は移動博物館も加えて開いた。年齢別に3班に分かれ、親子で見て回った。

 移動水族館は、すさみ町の「エビとカニの水族館」がアオウミガメやヒョウモンガメ、クサガメといったカメ類、カブトガニやヒトデ、ナマコ、セミエビ、イヌザメといった海洋生物などを用意した。アオウミガメ以外は触ることができ、まったく触れなかったり、こわごわと触ったりする園児もいたが、ほとんどの園児はしっかり触り「硬い」「ヌルヌルしている」などと喜んでいた。

 とりわけカメは人気で、園庭をのそのそと歩くヒョウモンガメの後を楽しそうに追い掛けていた。

 移動博物館は海南市の県立自然博物館が開設。有田川町で発見された海生は虫類「モササウルス」の前肢骨の化石(レプリカ)や大型恐竜「スピノサウルス」と古代の巨大ザメ「メガロドン」の歯の化石などが並んだ。タヌキやテンの剝製、昆虫の標本などもあり、園児は説明を聞いて興味深そうに見ていた。

 佐々木結舞ちゃん(4)は「生き物は好き。いろんなのに触れて楽しかった」と話していた。