和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年09月19日(木)

「文章の書き方」

 この2週間に2回、文章の書き方講座を開く。書くことが仕事というものの文章は決してうまくない。しかし、不器用でも、書き続けていれば少しずつ上達する、という経験が伝えられればと引き受けた▼1回目は、場所や時間にとらわれないテレワークをしている人たちに向けた講座。ICT技術を活用し、個人事業主としてデザインや文章の書き起こしなどをしているそうだ。2回目は、若手経営者らが対象で、受講人数も多い。「伝わる文章の書き方」という課題をもらった▼そうなると、勉強し直さなければならない。基本になるのは、毎日発行している新聞の記事。特徴は、大切なことや結論を先に書くという構成。作文や一般の文章は「起承転結」が基本だが、新聞は原則として「結」から始まる。書き始めの段落をリード(前文)といい、初めの一段落で記事全体の内容が分かるようにするのがこつだ。言うのは簡単だが、すらっと書くのは難しい▼見出しは10文字前後で記事の内容を表現し、本文へと誘導する。正確に、かつ大胆に。読者の興味を引き付けるには斬新な工夫が欠かせない。料理に例えれば盛り付けに相当する部分であり、記者の腕の見せどころでもある▼文章表現の基本に立ち返るのに役立ったのは、日本新聞協会が子ども向けに開設しているNIE(教育に新聞を)のウェブサイト。ビジネス文章の参考にもなる。社会人にも一読を勧めたい。(長)