和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年07月05日(火)

修学旅行再開に安堵 緊急事態解除、受け入れのみなべ町

修学旅行で訪れ、まき割りを体験する愛知県の高校生(28日、和歌山県みなべ町清川で)
修学旅行で訪れ、まき割りを体験する愛知県の高校生(28日、和歌山県みなべ町清川で)
 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全国で解除され、和歌山県みなべ町へ今月から再び、県内外の学校が修学旅行で訪れるようになった。受け入れる団体や事業者などは、ひとまず安心した表情を見せ、今後も継続して訪れてくれるよう期待している。


 みなべ町教育旅行誘致委員会(岩本智良委員長)によると、町内で梅干し作り体験をしたり、宿泊したりする学校からの予約は、本年度も昨年度同様に100件を超えていたが、全国各地で緊急事態宣言が発令されたことで春以降、ほとんどが延期や中止になっていた。

 訪問を予定していたのは、近畿や東海などの小中学校や高校で、新型コロナにより行き先を近場や感染者の少ないなどの理由で紀南地方に変更したが、緊急事態宣言で都道府県をまたいでの旅行は厳しくなった。

 それが宣言の解除で10月になって再び訪れるようになり、そのうち町内で梅干し作りなどの体験をする学校は同月中に4校あった。

 28日には愛知県の豊田南高校の生徒が、梅干し作りやまき割りを体験した。

 まき割りは、みなべ町清川にあるみなべ川森林組合で、地元の住民有志でつくる「石窯会」(石上進会長)の会員や森林組合の職員らに教わって体験した。短く切られた木を機械を使ってまき用に割ったり、のこぎりで小さく切ったりした。タイムを計って切る早さを競い合い、楽しそうにしていた。

 切ったまきを利用し、窯でピザを焼いて食べる体験もした。

 森林組合は、木の活用を体験することで森林に親しんでもらおうと修学旅行などを受け入れており、松本貢参事は「自然が豊かで、梅や紀州備長炭の産地であるみなべ町の魅力を伝えたい。卒業した後も訪れてもらえたらうれしい」と話す。

 引率した教諭によると、同校は昨年度から和歌山県を訪れるようになった。それまでは平和学習で長崎などを訪れていたが、自然や地域の産業体験をしようと変更した。本年度も生徒は希望する体験別にグループに分かれ、みなべ町だけでなく、串本町でシーカヤックやカヌー、トルコランプ作りなども体験しているという。教諭は「自然や地方の産業に触れることは教育的に大事。簡単に行ける場所でもないのでいい経験になる。生徒にも評判がいい」と体験中心の修学旅行の良さを語る。

 11月に7校、12月に4校から予約が入っている。町教育旅行誘致委員会の事務局は「今後、コロナの状況はどうなるか分からないが、しっかりPRし、良さを知ってもらい、みなべ町への修学旅行が定着するようになればと思う」と話している。