和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月24日(水)

串本でビブリオバトル チャンプ本に2人

中学生の部のチャンプ本に選ばれた古久保初那さん(中央)と準チャンプ本の清野直人君(左)、高校生の部チャンプ本の清野健太郎君=和歌山県串本町サンゴ台で
中学生の部のチャンプ本に選ばれた古久保初那さん(中央)と準チャンプ本の清野直人君(左)、高校生の部チャンプ本の清野健太郎君=和歌山県串本町サンゴ台で
 和歌山県串本町教育委員会は10月30日、書評を発表して競う第4回「町ビブリオバトル大会」を同町サンゴ台の町役場で開き、中学生4人と高校生1人がそれぞれ、お薦めの本を紹介した。中学生の部は古久保初那さん(潮岬中学校3年)、高校生の部では清野健太郎君(串本古座高校1年)をチャンプ本(最優秀賞)に決定。2人は12月26日に和歌山市で開かれる県大会へ出場する予定。

 読書の楽しさを共有することで読書意欲を向上させようと開いており、今回新たに高校生の部を設けた。

 発表者(バトラー)は1人5分の持ち時間で本のあらすじや感想といった魅力を紹介。発表者と観戦者(オーディエンス)で3分ほど意見交換をした後、発表者と観戦者の計37人の投票により、中学生の部のチャンプ本と準チャンプ本を選んだ。

 古久保さんは東野圭吾の推理小説「白鳥とコウモリ」を紹介。「題名が物語の大きな伏線。私が話す5分間で伏線をきれいに回収してみせたい。皆さんは刑事になったつもりで推理しながら聞いてほしい」などと呼び掛けながら作品のあらすじを紹介し、観戦者を作品の世界に引き込んだ。準チャンプ本(優秀賞)には、自身の体験も交えて「きつおんガール」(小乃おの)を紹介した清野直人君(串本西中学校2年)が選ばれた。

 高校生の部では、中学生の時に県大会で2連覇している清野健太郎君が高校生になった今年も挑戦。「これを読めば人との会話がさらに楽しくなる」などと呼び掛けながら「ウケる技術」(小林昌平・山本周嗣・水野敬也)という本を紹介した。

 古久保さんは「3年目でやっとチャンプ本を取ることができ、とれもうれしい。県大会は緊張するけど、レベルアップして本の紹介ができるよう頑張りたい」、清野健太郎君も「今までやってきたことを生かせる場をつくってくださったのがすごくうれしかったので、高校生に恥じない発表ができればと練習してきた。県大会には発表内容を練り直して臨みたい」と意気込んでいた。