和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年12月04日(土)

平面と立体の2作品出品へ 全国高校総文に南部の藤さん

全国高校総合文化祭東京大会に出品する藤由依さん制作の平面と立体作品(和歌山県みなべ町芝で)
全国高校総合文化祭東京大会に出品する藤由依さん制作の平面と立体作品(和歌山県みなべ町芝で)
 来年夏に開かれる、第46回全国高校総合文化祭東京大会の美術・工芸部門に和歌山県の南部高校美術部2年、藤由依さん(17)の平面と立体の作品各1点が出品されることが決まった。同部では7年連続で平面、立体の両方で選ばれているが、同じ大会に1人で両方選ばれるのは初めて。


 今月上旬にあった審査で県内から平面5点、立体2点が県代表作品として選ばれた。紀南からは藤さんのほか、神島高校の生徒が平面で選ばれている。

 藤さんの作品のうち平面は「道成寺」(油彩画、F50)。日高川町にある道成寺の境内から下る階段からの夕景を描いた作品で、10月に発表があった第67回御坊市美術展覧会の洋画の部で最優秀に当たる知事賞を受賞している。藤さんにとって初の本格的な作品で、制作に1年ほどかけた。「奥行きを出し、きれいに見せられるように描いた」という。

 立体は「靫(うつぼ)」。ウツボを繊維強化プラスチック(FRP)を使って形作り、樹脂を塗って固めて仕上げた。本体の長さは160センチで、台も含めると180センチ。藤さんは「水族館で見たウツボに興味を持ち、題材にしようと決め、父親に釣ってきてもらい参考にした。頭の部分が難しかった」という。展示方法も工夫し、台につるす形にした。

 今回の選出に藤さんは「自分のことながらすごいと思う。これからも頑張りたい」。顧問の大木譲司教諭は「粘り強くやっていたので、苦労が報われたのではないか。期待通りの結果。全国文化祭は選ばれた人しかいけない。刺激を受けてきてもらえればと思う」と話している。