和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年08月10日(水)

経済の回復願い福笹作り 「十日えびす」前に蓬莱山三敬院

十日えびすを前に準備している福笹(7日、和歌山県田辺市宝来町で)
十日えびすを前に準備している福笹(7日、和歌山県田辺市宝来町で)
 和歌山県田辺市宝来町の蓬莱山三敬院で7日、商売繁盛や五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全などを祈る「十日えびす」の福笹作りが始まった。

 蓬莱山三敬院のえびす社は、江戸後期に勧請され、紀南地方のえびす社で最も古い歴史を持つという。

 この日は朝から、池永真行住職(61)や家族と檀家(だんか)合わせて7人で、約1メートルのオカメザサにお札などを取り付けた。小判や俵などは当日に取り付ける。ササは境内で育てたものなどを使っている。8日からは人手を増やして作業するという。

 福笹は例年並みの約3千本を用意する。千円から3万円まで約10種類。最近は住宅事情を反映してか、小さめの置物タイプが人気で、3千~5千円が売れ筋という。

 9日の「宵えびす」は午前6時半から。10日の「本えびす」、11日の「残り福」の3日間営む。例年は約3万人の参拝があるが、昨年は新型コロナの影響で参拝者が例年の6、7割ほどだった。授け物は例年の8割ほど出たという。

 コロナ対策として、手水の代わりに消毒液を置き、鈴緒を取り外すなどする。例年、午後5時から9時までが混むため、午前中や昼間の分散参拝に協力してほしいと呼び掛けている。

 池永住職は「地域に支えられてきたえびす社なので、地域経済の回復、疫病退散を願って準備している」と話した。