和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年08月20日(火)

脇村奨学会の夏季研修に50人 学生ら交流深める

言葉の力について話す元高校教員の山崎澄子さん(13日、和歌山県田辺市文里2丁目で)
言葉の力について話す元高校教員の山崎澄子さん(13日、和歌山県田辺市文里2丁目で)
 和歌山県紀南地方出身の学生に奨学金を支給している脇村奨学会は13日、田辺市文里2丁目のガーデンホテルハナヨで夏季研修会を開いた。現役奨学生や卒業生、役員ら約50人が参加。講演を聞いたり、意見交換したりして交流を深めた。

 講演は、みなべ町生まれで元和歌山高校校長の山崎澄子さん(64)=有田市=が「学ぶ、教える、考える―ことばの実験教室から」と題して話した。

 国語科の高校教員だった山崎さんは、現役時代に生徒の面接指導をしていた際、準備した想定問答以外の問いにうまく答えられない生徒が多かったことに強い危機感を抱いたと説明。言葉の素地は小さいときにつくられるという思いから、退職後、小学生を対象に「言葉の力」を付けさせるための実験教室を始めたと語った。

 実験教室での具体的なエピソードを示しながら、丁寧に子どもたちと向き合って指導することで次第に自信を付けさせていった過程を紹介。「千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず」の故事成語を引きながら「いい質問をして、考えさせるのがいい教師。そのために教師は世の中のことなどいろんな情報をインプットして、自分で問いを持っていることが大事」だと話した。