和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年08月08日(月)

クマノザクラ6本植樹 和歌山県白浜の保養所に長谷工

クマノザクラを植樹する長谷工の役員ら(和歌山県白浜町で)
クマノザクラを植樹する長谷工の役員ら(和歌山県白浜町で)
 マンション建設大手の長谷工グループ(東京)は5日、和歌山県白浜町に所有する保養所「南紀白浜ブランシェラリゾート」の敷地内に高さ約1・8メートルのクマノザクラの苗木を6本植樹した。

 クマノザクラは、紀伊半島南部に自生するサクラ。2018年に新種として登録された。長谷工は、古座川町でクマノザクラの保全活動に取り組む「樹木医甚兵衛」(矢倉寛之代表)の活動に賛同し、昨年から支援している。その縁で植樹することになった。

 植えたのは、矢倉代表(40)=古座川町長追=が、古座川町内で20年5月ごろに採種し、21年1月ごろに発芽した苗木。順調に育てば5年後に花を咲かせるという。

 この日の植樹には、長谷工グループの役員と社員の計11人が参加。矢倉代表の指導の下、敷地内にスコップで穴を掘り、苗木を立てた後、土をかぶせて添え木を設置した。植樹した場所は、一般道路沿いの庭で、外からも見ることができる。

 矢倉代表は植樹の前にクマノザクラとヤマザクラの見分け方などについて説明。紀伊半島南部には生息していなかった国内外来種のオオシマザクラなどに追いやられ、クマノザクラが絶滅してしまった地域もあると述べ「紀伊半島南部にしかないクマノザクラが将来、絶滅してしまう可能性もある。この問題を一緒に考えてほしい」と呼び掛けた。

 長谷工コーポレーションの辰野敏彦常務(63)は「自然保護の観点から何か社会貢献活動ができないかと思い、クマノザクラを植樹することにした。花を咲かせたら、地域の皆さんにも見てもらいたい」と話した。