和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月07日(月)

トイレはあるの?駐車場は? 公園調査しネットで紹介、串本古座高校

公園1カ所ごとに、部員が撮影した写真やデータを紹介。写真は重畳山にある「串本町民の森」
公園1カ所ごとに、部員が撮影した写真やデータを紹介。写真は重畳山にある「串本町民の森」
現地調査した町内の公園の情報を模造紙にまとめるCGS部員たち(和歌山県串本古座高校で)
現地調査した町内の公園の情報を模造紙にまとめるCGS部員たち(和歌山県串本古座高校で)
 和歌山県串本町串本、串本古座高校のCGS(地域包括的支援)部は、町内の主な公園12カ所を訪ね、遊具やトイレ、水場、駐車場があるかどうかなどをまとめて「子育て応援マップ」としてインターネット上で公開を始めた。同部は「子育て中のお父さんお母さんに役立ててもらえれば」と話している。

 同部は地域の活性化を目指して活動しており、くしもとこども園(串本町串本)でボランティアをするなど、子育て支援にも積極的に取り組んできた。

 昨夏からは、同町の子育て支援について調べている和歌山信愛大学の森下順子准教授や学生らとオンラインで交流。意見交換をする中で、保護者が町内の遊び場の情報を求めていると聞き、公園について調べることにした。

 マップの活動には、部員16人のうち6人が参加。地図を参考にして公園のある場所を下調べした上で昨年末に実際に公園を訪れ、遊具やトイレの有無など、子育て世帯に便利な情報を現地調査した。模造紙にまとめたほか、公園1カ所ずつの詳細について、地域情報サイト「ローカルウィキ」に書き込んだ。それらの情報は、1月下旬から、紀伊民報が提供しているホームページ「あがら学校新聞」の中の特設サイト「串本古座高校CGS部」で公開している。URLは、https://kushimotokoza-cgs.kiiminpo.jp/

 1年生の鈴木美咲子さん(16)は「まちなかに公園がたくさんあることに驚いた。町外から来られたお母さん方など遊べる場所をあまり知らない人たちにも、このマップを役立ててもらえればうれしい。今後は雨が降っても遊べる場所などの情報を追加して、発信していきたい」と話していた。