和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年07月05日(火)

女性団員が初期消火指導 新年度からみなべ町消防団

消防職員(右)に教わって消火器の使い方を練習する下野栄さん(左)と栗山和歌子さん=和歌山県みなべ町徳蔵で
消防職員(右)に教わって消火器の使い方を練習する下野栄さん(左)と栗山和歌子さん=和歌山県みなべ町徳蔵で
 町民に防火の意識を高めてもらおうと、和歌山県のみなべ町消防団(西原英男団長)の女性消防団員が、消火器を使った初期消火の訓練指導に乗り出す。20日に日高広域消防南部出張所の職員から指導の仕方を教わった。練習を重ね、2022年度中に始動したいという。


 女性団員は下野栄さん(60)=みなべ町土井=と栗山和歌子さん(50)=同町気佐藤。20年4月に入団し、春と秋の火災予防運動週間中に車両で町内を巡回して町民に火災予防を訴えるといった活動や、出初め式に参加したり、年末警戒の際に他の団員を激励したりしている。新たな活動として、小学生高学年や中学生を対象に初期消火の教室を開くことを計画している。各地区でも開き、一人でも多くの人に消火器の使い方や初期消火の重要性を知ってもらいたいという。

 20日には、同町徳蔵にある南部出張所で、第1警備班班長の芝康則さんら職員3人から教わった。

 芝さんは「訓練指導の参加者から、答えるのが難しい質問をされることもあり、さまざまな知識を持つことが重要。分かりやすく伝えるのは難しく、やっていくうちに慣れてもらいたい。経験が大事で、今日の講習を基礎に自分なりに工夫してもらえればと思う」とアドバイス。さらに「きょうどんどん質問してくれれば、それが教室で生かせられると思う」と語った。

 消防士の西川琢海さんが消火の種類やそれぞれの性能、表示されているマークについて説明し、消火器の使用方法について訓練用消火器を使って指導。ポイントとして、消火器のレバーの下の部分を持って運び、火元までの距離は火の高さの2~3倍の位置に立つ▽黄色の安全ピンを抜いてノズルをしっかり持ち、レバーを握って炎ではなく火元に向けて放射▽放射は手前からほうきで掃くようにする―を挙げ、教室での指導を想定し実際にやってみせた。「天井に燃え移ったら部屋から逃げ、できればドアを閉めて」とも付け加えた。

 女性団員は「小学生でもできるか」「生活で火を使うことが減っている。火の怖さを教えた方がいいのか」「消火器は訪問販売もあるが、どこで買えばいいのか」「置く場所はどこがいいのか」「外で燃やしている人がいるがいいのか」などと質問。消防職員は「教室ではいろいろな質問があると思う。答えるのが難しい質問をその場で解決するのであれば連絡ください」と呼び掛けていた。

 その後、女性団員も実際にやってみたが、「使い方が分かっていても説明するのは難しい」と苦笑いしていた。

 今後、練習して技術向上を目指す。「学校だけでなく、各地区でもできればと思う。私たちも一緒に学んでいきたい」と意気込む。