和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年03月29日(金)

グランプリに岐阜市の今井さん  第30回串本海中フォトコン

総合グランプリを受賞した今井寛治さんの作品「守られて」
総合グランプリを受賞した今井寛治さんの作品「守られて」
一般部門で金賞を受賞した奥島玲人さんの「Stream」
一般部門で金賞を受賞した奥島玲人さんの「Stream」
町長賞を受賞した太田賀子さんの「共演」
町長賞を受賞した太田賀子さんの「共演」
 串本の素晴らしい海や楽しいダイビングシーンの雰囲気を表現した作品を募った「串本海中フォトコンテスト」の授賞式が16日、和歌山県串本町串本の町文化センターであり、入賞作品が発表された。歴史あるフォトコンテストで、今回が第30回の節目。総合グランプリには今井寛治さん(67)=岐阜市=の作品「守られて」を選んだ。


 串本町内のダイビングショップでつくる実行委員会(春名克彦実行委員長)主催、町や南紀串本観光協会など後援。町内のダイビングサービスを利用し、串本海域で撮影されたアマチュアの未発表作品を昨年12月上旬に1人10点まで募集したところ、5部門に延べ235人から計1103点の作品が寄せられた。第30回の今回は、一般部門とコンデジ部門に応募された作品の中から、これまでより大幅に増額した賞金30万円を贈る総合グランプリ1点を選出した。

 授賞式では、来賓の田嶋勝正町長が「民間団体のフォトコンは全国にいろいろあると思うが、これだけ長く続いているのはあまりないのではないか。コロナ禍の中で千点以上の応募があり、串本の海の魅力を感じていただいている方が根強く発信してくれていることを本当にうれしく思っている」と述べた。

 受賞者を順番に紹介して表彰し、総合グランプリを発表。今井さんは「普段からクラゲが大好きで、このときはアジがいっぱいついており、きれいにピントもあった。うまく撮れたとは思ったが、まさかグランプリとは」と喜び、審査員を務めた水中カメラマンの中村宏治さんは「いつまで見ていても気持ち良い写真。グランプリになる力を十分に持っており、今井さんが磨いてきたテクニックが花開いている」と評価した。

 春名実行委員長は「第30回という節目の大事なフォトコンテストを終えることができた。31回、32回と開催していくので、これからも串本に足を運んでいただきたい」と呼び掛けた。

 グランプリ以外の受賞者の皆さんと作品名は次の通り。

 【一般部門】金賞=奥島玲人(三重県)「Stream」▽銀賞=山口耕(大阪市)「マウント取り」▽銅賞=藤尾勝(京都市)「赤い珍客」▽入選=白木真代(名古屋市)「camouflage」、牧野容子(岡山市)「隠れられない」、細江彩子(岐阜県)「ファンタスティック」、鳥山悟(京都市)「狂宴(命を繋ぐ)」、駿河宏(兵庫県)「5mmの決闘」、田中夏樹(大阪府)「Colorful home」、井伊知子(大阪市)「on stage」、矢野まゆ美(名古屋市)「群れる」、大槻祥也(大阪府)「ドヤ顔」、高木裕(愛知県)「挟み撃ち」

 【コンデジ部門】金賞=吉田佳世(大阪市)「花火」▽銀賞=東美里(串本町)「ガブッ」▽銅賞=宮西孝(名古屋市)「回しぐるま」▽入選=前田彩(大阪府)「帯雲漂う」、西川薫(堺市)「飛翔」、海野雅澄(三重県)「ゴールドラッシュ」、森綾子(愛知県)「嵐の前の静けさ」、宮西光江(名古屋市)「◎」、堺菜津子(和歌山市)「スタート地点」、永井妃路美(広川町)「Join」、石橋明の巳(三重県)「弱肉強食」、倉橋豪(大阪市)「願いは叶う」、齋藤敬介(大阪府)「狙いを定めて」

 【ショップ部門】金賞=潜水屋Ti-da神戸店(大上敏宏、井上菜津子、大上明彦)▽銀賞=アプリバダイビングクラブ(谷潤子、谷信行、武甕久代)▽銅賞=SeaGarden(大槻祥也、杉谷智子、丸山智史)

 【インスタグラム部門】金賞=reina507878▽銀賞=kamogaga622▽銅賞=umi.photo

 【特別賞】串本テーブルサンゴ賞=北村晶子(奈良県)「波との対峙」、土居功一(串本町)「只今成長中」▽ダイバー賞=田中夏樹(大阪府)「やっと会えたね!!!」、神出美保子(名古屋市)「興味津々」▽アート賞=伊藤紀和(三重県)「Dotがドッと」▽町長賞=太田賀子(兵庫県)「共演」