和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年10月19日(土)

和歌山県と関電で支援態勢 長期停電で教訓

 台風21号の影響で発生した停電からの完全復旧が2週間近くまでかかったことを受け、和歌山県の仁坂吉伸知事は19日の県議会一般質問で、今後の災害などに備え、県と関西電力で支援態勢を構築しておく考えを示した。


 台風21号の強風により、県内では延べ約34万5千戸で停電。関電は順次復旧させていったが、田辺市龍神村や紀美野町などの山間部で難航した。これについて、日高郡選出の花田健吉議員(自民)が「長期停電の教訓と今後の対応」を聞いた。


 仁坂知事は停電発生から約1週間後、県が業者を派遣して、電線や電柱などにかかった倒木の処理など関西電力の業務を支援するとともに、関電社長に人員の応援を強く要請したことで、復旧がはかどりだしたと説明した。


 関電の停電への対応について、紀伊半島大水害では復旧が早期に進んだことから「ちょっと過信をしていた」と述べた。「当初は県内中心の態勢で、他府県からの応援もなく、被害状況の把握や人員の展開など指揮命令系統もばらばらの状態だった。(県管理の)主要道路への倒木の処理は終わっていたのに、そのせいで作業が進まないと関電が経済産業省にも間違った報告をしていて大混乱を招いた」と指摘した。


 その上で「県が早く状態を把握し、助けに行こうと思いついていたら、もう少し早く復旧できたと思う。大変申し訳ない」と話した。関電には大規模災害時の指揮命令系統の態勢強化、長期停電などが予想された場合に速やかに県に協力を要請することなどを求めるとともに、今回臨時に実施した支援制度を「常設化」する考えを示した。