和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月24日(水)

「ゆら早生」やや少ない 日高地方のかんきつ着花調査

甘夏ミカンの花
甘夏ミカンの花
 和歌山県のJA紀州やみなべ町、日高川町、日高振興局などでつくる日高果樹技術者協議会は10日、日高地方で6日に実施した2022年産かんきつ類の着花状況調査の結果を公表した。温州ミカンの作柄は、極早生品種の一つ「ゆら早生」が裏年傾向でやや少なく、早生が平年並みと予想している。

 温州ミカンは68園で調査。ゆら早生は着花は平年よりやや少ないが、新梢の発生は良好だった。早生の着花は園地や木によるばらつきが非常に大きいが、平均すると平年並みか、やや多い状況だった。

 満開期は、ゆら早生は5月8日ごろで前年より5日程度遅く、平年並み。早生は5月5日ごろで前年より3日程度遅く、平年よりも3日程度早かった。着花指数は平年を10として、ゆら早生が9・6(前年9・4)、早生は9・9(前年9・6)だった。

 35園で調べたハッサクの着花、新梢の発生は平年並み。満開期は5月8日ごろで前年より3日程度遅く、平年よりも3日程度早い。着花指数は10・5(前年10・4)だった。作柄は平年並みと予想している。

 21園で調べた甘夏の着花指数は10・7(前年10・6)で、作柄は平年並みと予想している。