和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月29日(日)

この人 和歌山FB球団代表/北岡大伸さん(38) 野球王国盛り上げたい

きたおか ひろのぶ 智弁和歌山でプレーした高校時代、前監督の高嶋仁さんに鍛えられた。「あの経験があるから今の自分がある」。大学卒業後、和歌山南陵高校、武相高校(横浜市)ではコーチを務めた
きたおか ひろのぶ 智弁和歌山でプレーした高校時代、前監督の高嶋仁さんに鍛えられた。「あの経験があるから今の自分がある」。大学卒業後、和歌山南陵高校、武相高校(横浜市)ではコーチを務めた
 野球・さわかみ関西独立リーグに所属する和歌山ファイティングバーズ(FB)の球団代表に就任したのは3月1日。今シーズンが開幕し「チームを県民球団に成長させたい」という当初からの思いが日に日に強まっている。

 御坊市在住。スポーツの振興や青少年の健全育成などを目指すNPOの理事長を務める。昨年11月に辞任したFBの前代表から後任の依頼を受け、引き受けた。球団の運営会社「CMD FB」の尹熙元(ユン・ヒウォン)代表が取り組む骨格解析の研究「バイオメカニクス」にも興味を持った。「すごい研究をしている。けがの予防にもつながるこの取り組みを広めたい」

 小学1年から野球を始め、中学生の時は有田地方の硬式野球チームで活躍した。高校は名門の智弁和歌山で投手、内野手としてプレー。高校2年生の時に肘を痛めてボールが投げられなくなり、その年、夏の甲子園で全国制覇したチームをスタンドから応援した。3年の夏はベンチ入りを果たしたが、チームは甲子園の初戦で敗退した。

 けがの影響もあり、帝塚山大学では指名打者だった。2016年からの3年間は、和歌山南陵高校野球部のヘッドコーチを務めた。当時、和歌山南陵の監督をしていた有田地方出身で元プロ野球選手の岡本哲司さんを今も尊敬しており「野球だけでなく、人を大切にすることを学んだ」と話す。

 FBでは、自身の体験も踏まえて「選手のために野球がしやすい環境を整えたい」と力を込める。現在は休部しているが、御坊市内で中学生の硬式野球チームを運営した経験から、将来的にはFBでも小中学生のジュニアチームをつくりたいという。

 現在はスポンサー集めにも奔走する。課題はチームやリーグの知名度アップ。「せっかく県内にできた唯一のプロ球団。野球王国といわれる和歌山を盛り上げていきたい」と意欲的だ。
(保富一成)=随時掲載