和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年07月05日(火)

町木の「ヤマモモ」給食に 上富田町内の小学校

ヤマモモシロップ入りのフルーツポンチを楽しむ生馬小学校の児童(25日、和歌山県上富田町生馬で)
ヤマモモシロップ入りのフルーツポンチを楽しむ生馬小学校の児童(25日、和歌山県上富田町生馬で)
給食に使用したヤマモモシロップ(右)
給食に使用したヤマモモシロップ(右)
 和歌山県上富田町の全小学校5校の給食で25日、町木である「ヤマモモ」を使ったメニューが初めて提供された。ヤマモモのシロップを使用したフルーツポンチで、町給食センターによると〝白玉〟にほんのり色が付くよう2時間ほど漬けるなど工夫した自信作という。

 ヤマモモは表面がブツブツで、直径1・5センチほどの赤色の実をつける。収穫のタイミングが難しく、日持ちしにくいため「幻の果実」「赤い宝石」とも呼ばれ、生の実が市販されることはまれという。

 上富田町では、家庭の庭先や畑にも多く木があることから町の木としている。ヤマモモについて、子どもたちに知ってもらおうと、給食メニューに加えた。

 生馬小学校6年生の岡田依奈さんは「いつものフルーツポンチより少し甘酸っぱい感じがした。食べやすくておいしかった」、同じく6年生の樫本俐乃さんは「ヤマモモシロップは炭酸で割って飲んだことがある。生のヤマモモも食べてみたいし、また別のメニューも食べてみたい」と笑顔を見せた。

 ヤマモモの魅力を広めようと、商品開発やシロップの販売に取り組む「口熊野かみとんだ山桃会」の樫木美喜恵代表は「子どもたちにヤマモモを知ってもらう機会になった。会を通じ『地域づくりをしたい』と思ってもらえたらうれしい」と話した。

 町給食センターでは、今後もヤマモモを使った給食を続けようと、ドレッシングや酢飯などにして試作を重ねているという。