和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年10月26日(月)

新庁舎の駐車場費用3割増 田辺市、見通しの甘さに批判

 和歌山県田辺市は26日、東山1丁目に移転新築する新庁舎で使用する立体駐車場の購入費が、当初計画より1億8300万円増の8億4千万円になると市議会特別委員会に報告した。議員からは見通しの甘さに批判が相次いだ。市は9月市議会に購入予算の増額を提案する。

 新庁舎は、現在営業中の総合スーパー「オークワオーシティ田辺店」「紀伊田辺シティプラザホテル」の敷地を購入し、施設を解体した上で建設する。

 スーパーが閉店することになるが、住民の利便性を確保するため、オークワ社が隣接地に新たなスーパー店舗と立体駐車場を整備する。4階建てで、1階が店舗。2~4階は駐車場で、2階はオークワ用。市は3、4階と屋上の駐車場を新庁舎用に買い取る。

 市は当初、店舗と駐車場棟の建設費を14億円と見込み、購入額を算出していた。しかし、7月にオークワ社が入札したところ、資材の高騰などにより3億円増の17億円になったという。

 市とオークワ社の負担はそれぞれの専有部分は各自、屋根や外壁、1、2階の車路など共有部分は専有床面積の割合(市6、オークワ社4)に応じて算出した。

 市新庁舎整備室は「当初の見込みが甘かった。全体のコストはできる限り削減できるよう設計を進めたい」と話した。店舗と駐車場棟や道路整備費を含む全体事業費は122億6600万円。

 また資材の納期延長で、店舗と駐車場棟は工期が5カ月延びる。計画では10月に着工、来年9月に完成予定だった。建設後でないとスーパーとホテルを解体できないため、庁舎整備全体が遅れることになる。