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2024年10月05日(土)

連合チームで球児の夏に挑む 和歌山大会に有田中央、貴志川、串本古座

熊谷耕一郎監督(右端)から打撃の指導を受ける串本古座高校の野球部員=2日、和歌山県串本町串本で
熊谷耕一郎監督(右端)から打撃の指導を受ける串本古座高校の野球部員=2日、和歌山県串本町串本で
 和歌山市の紀三井寺球場で7月12日に開幕する全国高校野球選手権和歌山大会に、部員が少ない串本古座、有田中央、貴志川の3校が連合チームで出場する。選手らは「十分な人数で試合ができてうれしい」と前向きに捉えている。人数不足による連合チームが和歌山大会に出場するのは初めて。

 大会には39校37チームが出場する。連合チームの出場は学校の統合による「和歌山西・和歌山北」の2013年以来となる。

 3校の選手は現在、串本古座が7人、有田中央が6人、貴志川が3人。5月から土日曜を中心に連合チームで練習試合をしているという。

 串本古座は、昨年夏の大会が終わってから部員6人で新チームがスタート。県新人戦と秋季近畿県予選には、有田中央と連合チームを組んで出場した。

 1年生の新入部員は1人だった。4月の春季近畿県予選には校内の生徒に「助っ人」として入ってもらい単独チームで出場した。熊谷耕一郎監督(41)によると、部員らで話し合い、夏の大会は再び連合チームで出場しようと決めた。春の大会に連合チームで出場した有田中央・貴志川は、串本古座の加入を快諾したという。

 部員の数が少ないと、選手の負担は大きい。攻撃中は出場選手が交代で一塁と三塁のランナーコーチを務めるなど、選手のやりくりに苦労している。けがにも、より一層気を付ける必要がある。

 2日の放課後、串本町の串本古座高グラウンドでは、串本古座の選手6人がバッティング中心の練習に励んだ。和歌山大会までに3校が一緒に活動するのは主に土日曜で、練習試合を通してチーム力をつけるという。

 熊谷監督は「選手たちには高校野球らしさを経験してもらいたい。3年生4人は今まで少ない人数で頑張ってきたので、一つでも多く勝ってもらいたい」とエールを送る。

 種井祐貴主将(3年)は「選手間での声かけなどをしっかりやって、最後の夏はやりきったという感じで終わりたい」と話している。