和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年06月30日(木)

おーい、こっちやで はさみ振ってシオマネキ

巣穴に雌(下)を呼び込むシオマネキの雄(上)。カップルは成立せず、雌はすぐに出て行ってしまった=和歌山県田辺市新庄町で
巣穴に雌(下)を呼び込むシオマネキの雄(上)。カップルは成立せず、雌はすぐに出て行ってしまった=和歌山県田辺市新庄町で
 和歌山県田辺市新庄町の内之浦干潟親水公園のシンボルになっているスナガニの仲間シオマネキが、恋の季節を迎えている。全国的に生息地の干潟環境が悪化しており、環境省のレッドリストでは絶滅危惧2類に分類されている。

 シオマネキは甲幅約4センチで、国内に生息するシオマネキ類の最大種。雄の左右どちらかのはさみが大きいのが特徴。はさみは赤っぽい色をしている。

 干潟の潮が引くと、穴から出てきて小さい方のはさみを使って泥を口に運び、こし取って食べる。天敵の鳥類などを警戒して、物影を察知するとすぐに巣穴に隠れてしまう。

 雄は片方の大きなはさみを振り上げて雌を誘うウエイビング行動をする。雌を見つけるとその動きは活発になる。雌が巣穴に入っても気に入ってもらえなければ、すぐに出てきてカップル不成立になる時もある。

 和名は、干潮時に大きなはさみを上下に動かす姿が潮を招いているように見えることに由来する。