和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月07日(木)

初めて女児も参加 田辺祭、馬の「乗り子」安全祈願

おはらいを受ける子どもたち(21日、和歌山県田辺市東陽の闘雞神社で)
おはらいを受ける子どもたち(21日、和歌山県田辺市東陽の闘雞神社で)
 今年の田辺祭(24、25日)で流鏑馬(やぶさめ)神事などを担う和歌山県田辺市中屋敷町の「乗り子」と呼ばれる小学生やその保護者らが21日、闘雞神社(田辺市東陽)で、期間中の安全を祈願した。田辺祭に馬が登場するのは3年ぶり。今年の乗り子は男女10人で、女児が参加するのは初めてという。

 乗り子を務めるのは、田辺第一小5年の佐々木萌さんと小山爲衛任君、同小4年の楠山このかさんと楠本一真君、田辺東部小4年の廣本喜臣君、田辺第一小3年の玉井瑛人君、同小2年で小山君の妹の千清さん、田辺第二小2年のディネル仁君、高松小(和歌山市)4年の小阪まひろさん、昭和小(奈良県大和郡山市)4年の高田快君。

 町内会長の玉井克昌さん(63)によると、少子化や祭りに携わる家庭の減少傾向から、乗り子に女児を加えてはどうかという意見が以前からあった。新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年が中止になったことが、新しいことに挑戦するきっかけにもなった。

 安全祈願で、子どもたちは、長澤好晃宮司からおはらいを受けた後、お守りを受け取った。

 5年前に兄が乗り子を務めたという佐々木さんは「本番がすごく楽しみ。流鏑馬はかっこよくやりたい」と話していた。

 子どもを乗せた馬は23~25日の午前に市街地を巡行。25日午後6時過ぎから、祭りを締めくくる流鏑馬式がある。

 田辺祭の「馬町」は中屋敷町を含め5地区。1年ごとに交代する。