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2024年04月25日(木)

本宮大社に大斎原の屏風絵寄贈 東京の企業

寄贈された屏風「熊野本宮」と九鬼家隆宮司=和歌山県田辺市本宮町で
寄贈された屏風「熊野本宮」と九鬼家隆宮司=和歌山県田辺市本宮町で
 和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社に、大分県出身の画家・白根光夫さん(1926~2002)が大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」を描いた屏風(びょうぶ)が寄贈された。

 大社によると、作品を所有していた東京都八王子市の企業から「(モデルとなった)本宮大社に納めたい」と打診があった。

 作品名は「熊野本宮」で、油彩とアクリルで描いている。縦131センチ、横360センチ。神鳥「八咫烏(やたがらす)」や熊野川を描いており、大きさの違う「牛王神符(ごおうしんぷ)」も複数ある。

 九鬼家隆宮司は「今までに見たことのない構図。大社を現在の場所へ遷宮して130年になるが、改めて大斎原の大切さを感じさせてくれる作品だと思う」と話した。屏風は、催しの際などに展示したいという。