和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年09月19日(木)

『水晶パフェ』に反響、マニアからインスタ女子まで惹きつける“鉱物”の魅力とは

上段がスイーツ、下段がモデルとなっている鉱物 画像提供:ウサギノネドコ(@usaginonedoko_kyoto)
上段がスイーツ、下段がモデルとなっている鉱物 画像提供:ウサギノネドコ(@usaginonedoko_kyoto)
 京都市にあるカフェ「ウサギノネドコ」(@usaginonedoko_kyoto)で開催中の「おいしい石展」がSNS上で話題となっている。鉱物に見立てたスイーツ『水晶パフェ』が人気で、訪問客が写真を投稿したツイートは2万いいねを超えた。さらに全国に先駆けて11年前から開かれている東京の「鉱物Bar」(@KoubutuAsobi)でも、年々客層が広がっているという。スイーツにカクテル、アクセサリーなど様々な楽しみ方が広がる“鉱物”の魅力とは。

【画像】食べられる宝石『水晶パフェ』ほか、自然の造形物とは思えない美しすぎる鉱物フォト集

■ぶどう石に豚肉石、チョコレート石まで、地球の内部で生成されたロマンを感じてほしい

 “自然の造形美”がコンセプトの「ウサギノネドコ」では、25日まで「おいしい石展」を開催している。鉱物の魅力を感じてもらおうと、おいしそうに見える石の標本を展示しているほか、鉱物に見立てたスイーツを販売している。代表取締役の吉村紘一さんは、強い手ごたえを感じているという。

――「おいしい石展」の反響はいかがですか。
【吉村紘一さん】私どもの店舗を目当てに遠方からいらしたり、目をキラキラさせていらっしゃったり、提供側としては大変やりがいを感じております。透明感があって色味がある鉱物には、宝石のような美しさがあって、ご興味をお持ちいただく方が多いようです。

――特に『水晶パフェ』には大きな反響があったようですね。
【吉村紘一さん】大変大きな反響がありました。パフェの見た目を水晶に近づけることはもちろん、パフェとしての味の完成度にもこだわりました。水晶の群晶は寒天を煮詰めた錦玉羹を使い、本物らしく見せるために1個ずつ手で削っています。あとは夏らしくさっぱりとした味わいにするために、母岩部分には、レモンジャム、グレープフルーツとタイムの蜂蜜マリネ、クリームチーズのアイス、カットマンゴーが地層のように続いています。

――標本展示では、数ある鉱物の中でどのようなものを選ばれていますか。
【吉村紘一さん】やはり色味のあるもの、透明感のあるものが人気です。水晶はもちろん、瑪瑙、天青石などが人気ですが、「おいしい石展」ならではのぶどう石や、グレープカルセドニー(ぶどうのように見える)、豚肉石(豚肉のように見える)、武石(チョコレートのように見える)なども人気です。

――鉱物の魅力を教えてください。
【吉村紘一さん】色味、造形などの多様性でまず楽しめるということ。あとは地球の内部でひっそりと生成されていたということにロマンを感じることができる点に魅力があると思います。

■神秘的で理解しきれないなぜか惹かれる美しさ、人によって感じ方違うのも面白い

 これまで一部のマニアがひそかに楽しむイメージだった鉱物の世界だが、最近では書籍だけとっても広がりが見られる。従来の理系バリバリ“鉱物図鑑”だけでなく、鉱物をインテリアのように撮影した本、鉱物に見立てたアクセサリーやスイーツのレシピ本、鉱物をモチーフにした漫画まで出てきている。

 こういった“鉱物ブーム”の火付け役といわれ、「ウサギノネドコ」の吉村さんも影響を受けたのが、フジイキョウコさん著書『鉱物アソビ』(スペースシャワーブックス発行)だ。11年前に出版され、暮らしの中で鉱物を愛でるという新たな楽しみ方を提案した。その後、鉱物アソビ・フジイキョウコさんは、鉱物を愛でながら鉱物をモチーフにしたカクテルやスイーツが楽しめる「鉱物Bar」を毎年開催している。

――『鉱物アソビ』出版後、 “鉱物ブーム”を感じましたか。
【フジイキョウコさん】今まで『鉱物アソビ』のような鉱物本がなかったせいか、思っていた以上に幅広く支持いただいたのは嬉しい驚きでした。拙著で鉱物の世界を初めて知ったというお声も未だに多く頂くのですが、ただ昔から好きな人は一定数いました。急にブームになったかというと、違うような気がします。

――SNSの影響も大きいのでしょうか。
【フジイキョウコさん】SNS上で同志を見つけやすくなったことと同時に、それまで鉱物を知らなかった人の目にも留まるようになった機会が増えたのだと思います。そのおかげか、鉱物モチーフの雑貨を作る作家さんが増えたり、「鉱物Bar」でも、マニアの方だけでなく、キラキラしたものが好きな女性やアート好き・写真好きな男性のお客さんも増え、層の広がりは感じます。

――連日盛況だそうで、遠方からのお客様も多いと聞いています。
【フジイキョウコさん】海外には鉱物専門の博物館がたくさんありますが、日本の博物館では鉱物や地学系に力をいれているところが残念ながら少なくて。また最近では、義務教育の教科書から地学部門が消えていっているという話もあり、鉱物に触れられる機会が減ってきているんですね。それで鉱物を身近に感じられる「場」として、北海道から沖縄まで、わざわざ足を運んでくださっているように感じます。夏休みなので小学生などお子さんも結構来てくださってますね。

――鉱物にお酒に軽食、会話も弾みますよね。
【フジイキョウコさん】同じ標本を見ていても、人によって感じ方に違いがあるので面白いですね。私自身も「なるほど、そういう視点もありましたね!」みたいな学びもあります。

――改めて思う、鉱物の魅力とは何でしょうか?
【フジイキョウコさん】自然のすごさ、それに尽きると思いますね。子どもの時から透明感がある石が好きで、お菓子みたいだなあという印象がずっとあって、宝探しのような感覚で海でも泳ぐより石を拾っていました。大人になってからも、都心に暮らしていると、日々の慌ただしさで自然のすごさを感じることも少ないと思いますが、鉱物は、手の平に乗せられる大自然だと思うんです。

――「手の平の大自然」ですか。
【フジイキョウコさん】この小さな鉱物の中に、地球の時間がどれだけつまっているのかという想像をかきたてるタイムカプセルのようでもあるし、マクロレンズなどで観ると宇宙に行ったみたいな気分にもなれる。神秘的で人間の力がおよばない、圧倒的な存在を実感する。それは飽きがこない、自分が理解しきれない美しさということだと思います。

――普段、どういった楽しみ方をされるのですか。
【フジイキョウコさん】鉱物のいいところは、動物や植物と比べて、毎日お世話しなきゃということがない。自分が向き合いたい時だけ、好きな時だけ見ていればいい。薄情かもしれませんが(笑)、それは性分に合っているんです。見たければいつまででも見ていればいいし、忙しければ放っておけばいい。

――老若男女問わず惹きつけられる「何か」がありますよね。
【フジイキョウコさん】よくわからないけれど、絶対好きなモノとして鉱物の存在は常にあるんですね。古代から鉱物を貴重なモノとしてお守りみたいにしてきた歴史が東西限らずありますよね。それって、人間の本能なんだと思うんです。綺麗なモノを身近においておきたいというのに理由はいらないんじゃないでしょうか。それが最大の鉱物の魅力だと思います。



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提供:oricon news