和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年11月13日(水)

盗難の仏像返る 窃盗犯逮捕で田辺市本宮の寺院

窃盗容疑者の自宅で見つかり、華蔵寺に返還された仏像(和歌山県田辺市本宮町上切原で)
窃盗容疑者の自宅で見つかり、華蔵寺に返還された仏像(和歌山県田辺市本宮町上切原で)
 和歌山県田辺市本宮町上切原の華蔵寺に7日、盗難被害に遭った釈迦如来坐像が返還された。像は寺の本尊で、県警が窃盗の容疑者2人を逮捕したことで発見に至った。地域住民は「半ば諦めていた。無事に返ってきてよかった」と喜んだ。

 県警によると、仏像は2018年12月25日~19年3月20日の間に盗まれたとされる。近くの瑞雲寺の住職、九鬼聖城さん(61)=本宮町切畑=によると、華蔵寺は無住寺で、九鬼さんが住職を兼務している。普段は地域住民が寺の鍵を管理し、法要の際などにだけ寺を開けていたという。

 白浜署と新宮署、串本署が合同で捜査を進めた結果、仏像を盗んだ疑いで無職の男(43)=大阪市住之江区=と古美術商経営の男(45)=新宮市新宮=を8月26日に逮捕。2人はすでに白浜町大古の寺でも仏像を盗んだ疑いで逮捕、起訴されており、古美術商の自宅から華蔵寺の仏像が見つかっていた。

 仏像は7日、署員により寺に運び込まれ、九鬼さんや上切原自治会の石谷強会長(56)らが本堂に奉納。地域住民約30人も寺を訪れて、花を供えたり、手を合わせて焼香したりした。