和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月19日(金)

道路や公園の不具合LINEで知らせて 和歌山県田辺市

ラインでの通報システム
ラインでの通報システム
 道路に穴が開いたり、公園の遊具が壊れたりしているのを見つけたら、スマートフォンで写真を撮って送ってください―。和歌山県田辺市が、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用した通報システムの運用を始め、市民に協力を呼びかけている。手軽に情報提供できる仕組みを整えることで、スムーズな対応につなげたいという。

 田辺市が管理する市道は1360キロ、公園は121カ所に及ぶ。道路の陥没や遊具の損壊などの不具合についてはこれまで、市職員がパトロールしたり、市民から電話で通報を受けたりして把握してきた。しかし、電話でのやりとりでは、場所の特定がしづらいこともあったという。

 ラインを使った通報システムでは、利用者が損壊箇所の位置情報をマップ上で指定したり、現場の写真を送信したりできるため、場所や状況をより詳しく、正確に把握することができる。時間を気にせずいつでも投稿できる利点もある。

 利用方法は、まずは市の公式アカウントに「友だち」登録する。トーク画面下にある「お役立ち情報」を選択し、「道路・公園の損傷箇所を通報」のメニューにタッチすると投稿画面に進む。

 通報は24時間受け付けているが、投稿内容の確認は平日の業務時間内(午前8時半~午後5時15分)に行う。

 市管理課は「市民の協力を頂きながら、大きな事故を未然に防ぎたい」と話している。

 通報システムは、市のホームページからも利用することができる。緊急を要する場合は、電話での連絡を呼びかけている。

 問い合わせは、市管理課(0739・26・9966)へ。