和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年11月14日(木)

紀伊半島の地質は世界的に貴重 ジオパークの魅力語る

南紀熊野ジオパークセンターで開かれた講演会(和歌山県串本町潮岬で)
南紀熊野ジオパークセンターで開かれた講演会(和歌山県串本町潮岬で)
 和歌山県串本町潮岬の南紀熊野ジオパークセンターで14日に講演会があり、鈴木博之センター長(79)が紀伊半島の地質について「日本列島が形成された過程を示す地質体がそろっていて、世界的にも貴重」と、その魅力を話した。

 鈴木センター長は、同志社大学理工学研究所・工学研究科の元教授で、日本地質学会の名誉会員。講演会の演題は「南紀熊野ジオパークの大地の魅力」。まず、自身が地質学を学ぶようになったきっかけや、大学時代から紀伊半島の地質の研究を続けてきた経緯、ジオパークの役割や目的などについて説明した。

 海洋プレートの沈み込みによって海底の堆積物が剝ぎ取られて、陸側に押し付けられてできる地質体「付加体」にも言及。「地球を覆うプレートの境界で地殻変動が起こり、大地を形成する。日本列島の多くは、プレートの沈み込みによって形成された付加体でできている」と述べた。

 紀伊半島にある「四万十付加体」は、白亜紀や古第三紀などさまざまな年代にできたものが重なっていることも紹介。紀南地方で見られる各年代の付加体の特徴や、「フェニックス褶曲(しゅうきょく)」といった地層や地形を写真を示しながら説明した。