和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年10月19日(土)

ロケット発射場誘致で協議会 観光客受け入れや地元振興議論

スペースワンが打ち上げる小型ロケットのイメージ(スペースワン提供)
スペースワンが打ち上げる小型ロケットのイメージ(スペースワン提供)
地図・ロケット発射場
地図・ロケット発射場
 和歌山県串本町田原に建設が決まっている民間初の小型ロケット発射場が2021年度に事業を開始するのに伴い、多くの来場が予想される観光客の受け入れ態勢や地元振興について話し合おうと、県や地元自治体、商工観光関係団体など地元関係者が協議会(事務局=県)を設置する。近く、串本町で第1回会議を開く予定。

 キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行が出資してつくったロケット会社「スペースワン」(東京都)は3月、県や串本町などの誘致に応じ、同町田原の荒船海岸近くの敷地(15ヘクタール)に発射場建設を決定した。同社は21年度、国内外から依頼を受け、小型衛星を地球周回軌道へ打ち上げる「商業宇宙輸送サービス」事業の開始を予定している。

 本州初の発射場として事業が始まれば、都市部からの利便性も比較的高いため、多くの見物客が来場すると見込まれる。県は県内への経済波及効果について、建設投資で28億円▽発射場運営で1年当たり51億円▽観光消費で1年当たり13億円と試算。10年間で約670億円になるとしている。

 一方で、地元では見物客が殺到し地元に渋滞が起こるのではないかなどの心配もある。そこで、国や県、串本町、隣接の那智勝浦町、商工や観光の関係団体、交通事業者などで協議会を設置。見学スペースや駐車場の確保、周辺道路の渋滞対策のほか、観光振興策、子どもへの教育振興などについて議論する。