和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年06月13日(日)

生き方のヒント見つけて 田辺に若者支援のシェアハウス

元旅館を改修したシェアハウスの前に立つ三浦彰久さん(田辺市下屋敷町で)
元旅館を改修したシェアハウスの前に立つ三浦彰久さん(田辺市下屋敷町で)
 ニートやひきこもり、外国人、移住検討者ら生き方を模索する人が集まれるシェアハウス「TUKASAハウス」が、田辺市下屋敷町にオープンした。管理人の三浦彰久さん(29)は「居住するだけでも、交流するだけでもない。生き方のヒントを見つけられる場にしたい」と話している。


 三浦さんは生きづらさを抱えた若者の居場所、仲間づくりに取り組む会社「Reborn(リボーン)」=田辺市=の代表で、同じ目的で活動する一般社団法人のメンバーでもある。シェアハウスでは、ニートやひきこもりから一歩踏み出した若者がここで暮らしながら就業を継続できるよう支援したいという。

 三浦さんは横浜市出身。就職活動時にうつ病を発症し、大手メーカーに就職したものの10カ月で退職した。その後約5年間、全国を転々と暮らし、昨年8月に田辺市に移住。市熊野ツーリズムビューローで勤務しながら準備を進め、9月1日にシェアハウスをオープンした。

 シェアハウスは築約50年で、最近まで使用されていた元旅館を活用。4畳半から6畳の7室と共有のリビングやキッチンを備えている。現在、外国人を含む20~60代の5人が居住している。就職したばかりの20代男性に60代の女性が助言したり、20代のアイルランド人男性が住民から市内での暮らしを教わったりとさまざまな交流が生まれている。

 「市内で暮らす外国人や移住を検討している人も、生き方を模索している。そうした人が悩みを本音で語り、助け合える居場所になればいい。全国を転々としていた頃、あったらいいなと感じたことを形にした」という。

 オープンを記念して22日、運営スタッフと居住者、地域住民が、手巻きずしやおでんを囲んで会話するイベントを開催した。国籍もさまざまな25人が集まり、英語も飛び交う中、さまざまな交流が生まれた。今後も月1回程度、イベントを開きたいという。

 家賃は共益費込みで月額3万5千円。問い合わせは三浦さん(090・4228・4514)へ。