和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年07月10日(金)

事業主ら取り組み紹介 障害者雇用でセミナー

障害者雇用の実情と今後の課題を話す小森勝薫社長(25日、和歌山県田辺市高雄1丁目で)
障害者雇用の実情と今後の課題を話す小森勝薫社長(25日、和歌山県田辺市高雄1丁目で)
 障害者雇用について考える「障害者就労支援セミナー」が25日、和歌山県田辺市高雄1丁目の市民総合センターであり、事業主や現場の責任者らが現状の取り組みなどを紹介した。西牟婁圏域自立支援協議会就労部会の主催、県経営者協会協賛。

 田辺市中芳養の梅加工会社「小森梅選堂」は、従業員17人のうち4人の障害者を雇用している。小森勝薫社長が過去の失敗談も交えつつ講演した。

 他の社員とのコミュニケーションや社員教育の仕方について紀南障害者就業・生活支援センター(田辺市上の山2丁目)と相談しながら進めている現状を紹介。小森社長は「今後、人手不足が深刻になり、企業は多種多様な人材が必要になる。まだまだ課題は多いが、経営者側の人間性や従業員の理解を高めていくことが重要」と語った。

 白浜町のアドベンチャーワールドを経営するアワーズは、社員332人のうち障害者雇用は8人。社員2人と園内のレストランで働く障害者2人が講演した。

 販売部フード課チームリーダーの濵口由美子さんはレストランで働く障害者の様子を紹介。「初めは他の従業員とうまくやれるか、指示をうまく伝えるにはどうしたらよいか悩んだが、支援センターの職員から繰り返し繰り返し伝えればできるようになるとアドバイスを受けた」という。

 濵口さんは「レストランに障害者が配属されて3年、いまでは他の従業員に気軽に話し掛けるようになったり、仕事のスピードが上がったりして成長を感じる。主な業務はテーブル拭きや食器洗いだが、接客の機会を設けるなど、私たちで考えて活躍できる場を増やしていきたい」と述べた。

 障害者雇用で働く2人も感想を報告。職場での良好な環境や長く働いていきたいという思いを話した。