和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月20日(月)

今後も大塔盛り上げたい 地域おこし協力隊の河原田さんが退任

退任報告会で、花束を受け取る河原田憲司さん(26日、和歌山県田辺市合川で)
退任報告会で、花束を受け取る河原田憲司さん(26日、和歌山県田辺市合川で)
 和歌山県田辺市の大塔地域で「地域おこし協力隊」として活動し、今月末で任期が満了する河原田憲司さん(41)の報告会が26日、同市合川の三川集会所であった。河原田さんは3年間の活動を振り返り、地域住民らに感謝。今後は、引き続き大塔地域に拠点を置きながら、大阪でも造園業などの仕事をして生活する予定で「これからも、地域のために頑張りたい」と話した。

 市たなべ営業室によると、地域おこし協力隊は、都市部の若者が地方に移住して地域活性化に取り組む制度で、総務省が2009年度に創設。任期は最長3年間で、その間、受け入れ自治体から報酬が支給される。同市では16年度から受け入れを始め、これまで8人が着任。現在は6人が活動しており、3年間の任期を満了するのは河原田さんが初めて。

 河原田さんは大阪府和泉市から転入して16年10月に着任。大塔地域で地域活性化に取り組んでいる住民団体「三川元気夢来(げんきむら)プロジェクト」に配属された。

 高齢化が進む同市竹ノ平に移り住み、大阪から妻と長女も迎えて生活。市街地にある直売所「三川夢来人の舘」の運営や道路整備、災害時の倒木や土砂の撤去、農作物の栽培などに取り組んできた。

 また、竹ノ平の区長を務めているほか、今年6月には次女も生まれて家族が増えた。

 退任報告会には住民ら約20人が参加した。河原田さんは「たくさんのことを笑顔で教えていただいた」などと住民に感謝。インターネットを活用した産物の販売などを計画していることを明かし「少しでも成長し、残りの人生を家族やお世話になった皆さんらに何か良いことができるように生きたい」などと抱負を述べた。

 三川元気夢来プロジェクトの西村潤代表(77)は「誰とでも友達になり、気軽に動いてくれる持ち前の性格から、地域の方から大変慕われている。いろんな面で三川のために活動をしていただき、感謝している。協力隊をやめた後も、三川の人間として今まで通り、過疎の地を盛り上げていただきたい」と感謝や期待の言葉を述べた。