和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年11月29日(月)

プランターにソーラーライト 津波の避難路照らす

プランターに花苗を植える立戸町内会の住民ら(田辺市天神崎で)
プランターに花苗を植える立戸町内会の住民ら(田辺市天神崎で)
 災害時に助け合える地域づくりを進めようと、和歌山県の田辺市民活動センターと立戸町内会は、花を植えたプランターにソーラーライトを付けて津波避難路沿いに設置し始めた。プランターは、普段は憩いの空間を演出し、災害時は夜間でも避難路を照らす「道しるべ」になる。

 防災訓練はマンネリ化しがちで、参加する人も固定化する傾向がある。花植えは、普段顔を合わさない地域住民が気軽に交流できる。道路沿いのプランターを見掛けることで、参加していない住民も防災を意識する効果が期待できるという。

 町内会1~10班のうち、8班の住民10人が9月28日、同市天神崎で3基のプランターにジニアやナデシコなどの花苗を植え、ソーラーライト、「命を大切に」などと書かれたメッセージボードを設置した。また小さなプランター5基にも花を植えた。

 参加者は子どもから高齢者までおり、普段は顔を合わせない人も会話を楽しみながら作業した。

 班長の津呂邦太郎さん(75)は「毎月防災会議を開くなど、地区の意識は高い。幅広い世代が集まる花植えは、初めてだが面白い試み。定着させたい」と話した。

 プランターやソーラーライトは、県社会福祉協議会の「ボランティア活動交流普及事業助成」を活用して購入した。今後、他の班もプランター作りをし、避難路沿いに並べるという。

 市民活動センター長の鹿毛智子さんは「今回参加できなかった人も、道端のプランターを見て、次回参加してくれるかもしれない。少しずつ住民のつながりを広げていきたい」と話した。