和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年12月14日(土)

絆深め提携20周年 熊野古道とサンティアゴ巡礼道

【巡礼道の最終地点にあるサンティアゴ大聖堂】
【巡礼道の最終地点にあるサンティアゴ大聖堂】
 世界遺産の巡礼道、熊野古道とスペインのサンティアゴ巡礼道が姉妹道提携して20周年を迎えた。巡礼道がある和歌山県とスペイン北部ガリシア州は毎年、青少年団を相互派遣している。二つの巡礼道を歩く観光客も増えている。1万キロ以上の距離を超えて、二つの聖地のつながりが増している。


 県とガリシア州は1998年10月に両巡礼道の姉妹道提携を結んだ。行政、民間とも交流があり、合同で観光PRにも取り組んでいる。


 青少年団の相互派遣は2010年度から始めた。これまで県から111人がガリシア州を訪れた。スペインからの訪問は127人で、熊野古道を歩いたり、地元の高校生と交流したりしている。


 田辺市は、サンティアゴ巡礼道の最終地点であるガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラ市と14年に観光交流協定を締結。15年2月から二つの巡礼道を両方歩いた人を「二つの道の巡礼者」に登録する「共通巡礼手帳」事業に取り組んでいる。


 9月末までの登録者は1574(男750、女824)人。達成者は49カ国におよび、日本が401人(25・5%)で最も多い。続いてオーストラリア301人(19・1%)、アメリカ180人(11・4%)、スペイン178人(11・3%)、イタリア60人(3・8%)などとなっている。


 県とガリシア州、また田辺市とサンティアゴ市は共同で観光PRを展開している。知事はこれまで3回、スペインを訪問しており、ガリシア州の首相も14年に県を訪問している。


 9月には田辺市の真砂充敏市長がサンティアゴ市であった世界のウオーキング関係者が集う国際会議に出席し、二つの巡礼道をPRした。


 今月4日には東京都内のスペイン国営文化施設で、県とガリシア州が共同で二つの巡礼道をPRするイベントがあり、仁坂吉伸知事と真砂市長も出席した。