和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年03月29日(金)

職員給与引き上げを 県人事委が知事に勧告

 県人事委員会は10日、職員の月給とボーナスをいずれも引き上げるよう、仁坂吉伸知事に勧告した。勧告通りとなれば、いずれも引き上げるのは6年連続。行政職(平均年齢43・3歳)の年間平均給与推定額は現行より2万5千円(0・4%)増え、618万6千円になる。本年度の歳出は約4億円増加する見込みという。

 県人事委が従業員50人以上の県内116事業所の4月時点の給与について、役職や学歴、年齢を合わせて比べたところ、月給、ボーナスとも行政職員を上回った。

 勧告では、差を解消するため、行政職員の平均月給を360円上げて37万4880円に、ボーナスは0・05カ月分増やして4・5カ月分にするよう求めた。条例が改正されれば、月給は今年4月にさかのぼって適用し、ボーナスの増額分は12月分で対応する。

 役職別の年間給与例は、58歳の本庁部長が3万7千円増の1119万9千円、57歳本庁局長が3万1千円増の967万2千円、55歳の本庁課長が2万5千円増の824万2千円、45歳主任が2万1千円増の657万4千円などとなる。