和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年11月13日(水)

本のお薦め合戦白熱 チャンプは「青の数学」「よるのばけもの」

お薦め本について熱く語る中学生(14日、和歌山県上富田町朝来で)
お薦め本について熱く語る中学生(14日、和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県西牟婁郡の中高生による書評合戦「ビブリオバトル」(上富田、白浜、すさみの3町教育委員会主催)が14日、上富田町の文化会館であった。12月にある県大会の予選を兼ねた大会。中高生10人がお薦めの本を持ち寄り、5分間で魅力を伝える技術を競った。

 中学生の部に7人、高校生の部に3人が出場。約50人の観戦者が一番読みたくなった本に投票し「チャンプ本」を決めた。中学生の部は白浜中3年の小阪彩音さんが紹介した「青の数学」(玉城夕紀著)、高校生の部は熊野高3年の田上亮太朗君の「よるのばけもの」(住野よる著)が選ばれた。中学生の部は同数の2作で、決選投票をした。

 「青の数学」は数学に高校生活を懸ける少年少女の物語。小阪さんは冒頭で「夢中になっているものはありますか」と問い掛けた。自身は珠算に夢中で、登場人物と自分を重ねて読み進めたという。

 大会初出場だが、校内大会では全校生徒の前で発表しており「今日の方が観客は少ない。緊張はなかった」と笑顔を見せた。

 「よるのばけもの」は主人公が夜になると化け物になるという非日常の設定から、いじめという日常の問題を描く。田上君は「どの世代にも通じるものがあると思って選んだ」という。

 冒頭で「現代における化け物は人間の心だと思う」と語り、観戦者をグッと引き込んだが「準備期間が1週間しかなく、内容があまり伝えられなかったので、出来は40点。県大会はしっかり準備して修正したい」と話した。

 「チャンプ本」の2人のほか、中学生の部で上富田中3年の西原明里さん、周参見中3年の濱田樹君が各町代表として県大会出場を決めた。

 県大会は12月15日に和歌山市の県立図書館である。