和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年08月14日(金)

ジビエの古座川に生産者賞 「自然守り高品質の食材提供」

木村周一郎理事(中央)を囲んで記念撮影する古座川ジビエの関係者=和歌山県古座川町高池で
木村周一郎理事(中央)を囲んで記念撮影する古座川ジビエの関係者=和歌山県古座川町高池で
 自然環境を保護しながら食文化、地域振興に貢献しているとして一般社団法人全日本・食学会は、和歌山県古座川町のジビエの取り組みに生産者賞を贈った。

 食と食文化の分野における新たな活動、技術、人材の発掘・支援などを目的に学会が本年度から設けた「bean47」という顕彰制度。各地で活躍している小規模な生産者、料理人、流通関係者、食品機械技術者、食の研究者などが対象。本年度は生産者が対象で、古座川町以外で8人を選出した。

 パンの製造・販売会社ブーランジェリーエリックカイザージャポン(東京都港区)の代表取締役を務める木村周一郎理事(50)が3日、町役場を訪れ、西前啓市町長に認定プレートを手渡した。

 町は2014年12月に「古座川ジビエ振興協議会」を発足させて以降、有害鳥獣をジビエとして活用しながら地域活性化を進めており、16年1月からは町内の小中学校にジビエ給食を導入している。西前町長は「受賞を契機に今まで以上にジビエによる振興を進めていきたい」と喜んだ。

 木村理事は、古座川町のシカ、イノシシ、アユ、ウナギ、テナガエビなどの質の高さを評価し「古座川町は自然を大切にしながら、良い食材を提供している先進的な田舎。今回の表彰で(個人ではなく)町が受賞したのは唯一」と話した。

 学会は、村田吉弘理事長(菊乃井)をはじめ日本の一流料理人が役員を務め、味の素など大手食品メーカーがスポンサーを務める団体。日本の食・食文化の国際普及、技術開発などを目的に各地域の地産地消を支援する事業などを展開している。

 学会は、受賞した団体・個人を今後1年間、広いネットワークを活用して応援していく予定で、古座川町では一流の料理人と町のジビエ関係者との交流会などを予定しているという。