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2023年12月11日(月)

綱啓永、躍進に喜び「まいていた種が少しずつ芽を出し始めた」 “超エリート高校生”役は「せりふの緩急」にも注目

TBS深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」11作目『恋愛のすゝめ』で主演を務める綱啓永 (C)ORICON NewS inc.
TBS深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」11作目『恋愛のすゝめ』で主演を務める綱啓永 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の綱啓永(つな・けいと、24)が連続ドラマ初単独主演を務める、TBS深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」11作目『恋愛のすゝめ』(毎週火曜 深0:58~深1:28)が21日からスタートする。ORICON NEWSでは、綱にドラマの見どころや今後の目標を聞いた。

【写真】超エリート高校生を表現!めがねに手を添える綱啓永

 今作は、厳格な名門進学校に通う超エリート男子高校生が、人生をかけて校則で禁止された「恋愛」に挑む“大げさ・大まじめラブコメディー”。仲間たちは、恋愛に身を賭していく主人公・鳳啓介(おおとり・けいすけ)を案じ、鳳の恋を必死で止めようと奔走するも、その恋路に巻き込まれていく。

■“超エリート高校生”役「今はしっくりきてます」 まじめにふざける「現場で大爆笑したシーンも」

 綱が演じる鳳は、一切の恋愛・娯楽は許されない厳格な校風の男子校である進学校・開明学院の生徒会長であり、クイズ研究会の会長。生徒の模範であり、カリスマ的存在で、学問を探求することこそが人間の使命であると信じ、人生のすべてを勉強にささげていた。

 しかし、尊敬するノーベル賞受賞者の大山教授が高校時代にプレイボーイだったというインタビューを読み、今までの人生を全否定されたと思うほどの衝撃を受ける。その後、偶然出会った美少女に人生初の恋をしてしまい、一世一代、命がけの片思いをする。

 鳳は黒ぶちめがねをかけ、前髪は短く切りそろえ、学ランをピシッと着こなした優等生スタイル。「前髪を下ろした役も、黒髪も久しぶりで、眼鏡で。最初は本当に慣れなかった」と言う。「背筋を伸ばすというのをとにかく意識していまず」と語るように研究を重ね、「今は本当にしっくりきています」とすっかり鳳役が板についた。

 クイズ研究会に所属する鳳だからこその苦労もあるよう。「セリフを覚えるのは当たり前なので、大変とか言ってられない」とした上で「理解できない単語が多い」と恥ずかしがりながら告白。「聞いたことがない単語がいっぱい出てくるんです。今までの作品で1番調べました」と苦笑いを浮かべつつ、「見どころにもなります。クイズのときは早口になりますが、早すぎると良くないので、せりふのスピードの緩急は意識しています」と明かした。

 取材中も「面白いんです」と繰り返していた綱は最後に「恋愛軸だけではなく、クイズ研究会の関係性も面白いんです。現場で大爆笑したシーンもありました。僕らはそれをまじめに演じていました」と回想。「プロデューサーさんが、笑わせるドラマじゃなくて、笑われるドラマにしたいとおっしゃっていました。僕らも一生懸命に全身全霊をかけて撮影しているので、僕らの熱量も伝わると思いますし、何か伝わるものがあると思うので、必ず見ていただきたいです」と力を込めた。

■6作連続ドラマ出演「まいていた種が少しずつ芽を出し始めた」 次なる目標は「アカデミー賞」

 綱は、芸能界入りのきっかけとなった『第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』(2017)で史上初の敗者復活からのグランプリを受賞。その後、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019~20、テレビ朝日)でメルト/リュウソウブルー役を務め、『恋とオオカミには騙されない』(21、ABEMA)では多くの支持を集めた。TBS『君は花になる』から6作連続(『ひともんちゃくなら喜んで!』(ABCテレビ)、『バツイチがモテるなんて聞いてません』(MBS)、『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS)、『ばらかもん』(フジ))の地上波ドラマ出演で、今回の単独主演の座をつかんだ。

 順風満帆のように見えるが、綱自身は「今、6年目なのですが、ずっとこじらせていたんです。なかなかパッとしない状況が続いて」と自己評価は厳しめ。今作への出演が決まったときの心境を問われると、「すごくうれしくてびっくりしたのを覚えています。まいていた種が少しずつ芽を出し始めた。今までの努力が実った瞬間」と笑顔を見せつつ、「やっとスタートダッシュに今年は乗れたかなと言う感じがあるので、ここからは全力で駆け抜けて、もっともっと実力を積んでいきたいです」と気を引き締めた。

 ドラマだけではなく、先月には映画『違う惑星の変な恋人』(2024年1月26日公開)の出演キャストとして「第36回東京国際映画祭(TIFF)」のレッドカーペットも歩いた。「自分がそこに立てているのが不思議な気分だったのですが、自信を持っていいんだと気づかされました」と語り、「自分の次の目標を考えた時に、アカデミー賞かなと思っていて、映画にも出たいという気持ちが大きい」と真剣な表情に。「もちろん学生役もずっとやりたいのですが、ちょっと大人な役もやりたい。ナチュラルな人間らしいくせのない役もやってみたいなと思います」と今後の目標を語った。

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提供:oricon news