和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年02月29日(木)

“ポイント=資産”の時代、子どもの金融教育は手軽な「ポイ活」で担う

若年層がポイ活? 子どもの金融教育はポイ活で担うのか
若年層がポイ活? 子どもの金融教育はポイ活で担うのか
 電子マネーやQRコード決済の普及で「最近はすっかりお金を触らなくなった」という人もいるはず。さらに近年はお年玉を「キャッシュレスで渡す」という動きもあり、子どもにとっても今や“お金”は手に取れる現金だけではなくなっている。そうした中、お金の流れや仕組みをわかりやすく学べるとして、子どもに「ポイ活」を推奨する親も増えているようだ。2022年度には高校で「金融教育」が必修化されたが、果たしてポイ活は金融教育に有効なのか。ポイ活サイト最大手の『ポイントタウン byGMO』を運営するGMOメディアに聞いた。

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■主婦の節約術は過去の話 10代も勤しむ「ポイ活」、その理由は

 「ポイ活」とは“ポイント活動”の略で、日々の生活でポイントを貯めたり使ったりする活動のこと。貯める方法は商品の購入やサービスの利用などさまざまで、利用方法も買い物のほか、マイルへ交換できたりなど多岐にわたる。

 かつては主婦の節約術のイメージがあったが、昨今は幅広い世代が「ポイ活」に勤しんでいる。その背景にはコロナ禍で一気に普及したキャッシュレス決済やそれに伴う大量ポイント還元キャンペーン、さらに政府のマイナポイント事業もポイ活への意識を高める一因に。現代人にとってポイントは、確実に現金と同等の価値を持つものとなっている。

 ポイントを効率よく貯められるサービスとして人気の「ポイ活サイト」の登録者も、老若男女に広がっている。20年以上の実績を誇る業界最大手の『ポイントタウン byGMO』は登録者数900万人を突破、アプリは300万DL以上を達成しており、ユーザーのコア層は30~50代とのことだが、近年は目立って増えているのが10代の登録だ。

「もともとポイ活サイトは主に家事や育児で忙しく、外に働きに出られない主婦層に支持されてきました。その意味ではアルバイトができない中高生にも親和性が高かったのかもしれません。また親世代が安心して利用してきた信頼もあってか、弊社で定期的に行なっているユーザー調査では『子どもにポイ活サイトを勧めたい』と回答される方が増えています」(GMOメディア・藤田あかねさん)

■SNSのショート動画きっかけに若年層のユーザーが増加

 TikTokには「ポイ活の達人」を自称し、ポイントでいかにお得をしているかをアピールするインフルエンサーが増えている。こうした投稿も10代のポイ活サイトへの登録の入り口になっていると考えられそうだ。

 なお登録に年齢制限を設けているポイ活サイトもあり、『ポイントタウン byGMO』では16歳以下の登録は“保護者の同意”を必要としている。

「ポイ活サイトを子どもに勧める親御さんがいる一方で、中には『そんな簡単にポイントがもらえるなんて怪しいんじゃないか』と思われる方もいらっしゃいます。またTikTokなどのショート動画では、その仕組みまで詳しく紹介しているわけではありません。ポイントタウンでは若年層の登録が増えていることから、初心者の方にも安心して利用していただけるよう、ポイントが貯まる仕組みや活用方法などをサポートするコンテンツを拡充しています」(同・木曽川祐太さん)

■“ポイ活”が子どもにお金とリテラシー教育の一役を担う

 ポイ活サイトの仕組みは広告ビジネスだ。サービスを宣伝したい広告主がサイトに広告掲載を依頼。その広告を見たユーザーがサービスを利用すると、広告主からサイト側へ報酬が支払われ、その一部がユーザーにポイントとして還元される。そのほか広告利用ではなく、ガチャやゲーム、歩数などでポイントを獲得できるサービスも提供されている。

 運営会社にはGMOメディアをはじめ大手企業が多く、正しく活用すれば基本的にリスクはないと考えられる。しかし子どもはどうか。

「年齢にもよりますが、親御さんのケアが必要なサービスもあると思われます。たとえば無料登録でポイントが還元されるサービスは多いですが、実際には使わないサービスにむやみに登録をするのは個人情報の観点からも推奨できません。また中には登録は無料ですが、月額料金がかかるサービスもあります。ポジティブに考えれば、適切なサポート次第で『規約をきちんと読み、理解した上でサービスを利用する』といったリテラシーを養うのにもポイ活サイトが一役を担えるかもしれません」(木曽川さん)

 2022年から高校では、投資をはじめとする「金融教育」が必修化された。親から子どもへの金融教育と言えば、かつては「おこづかいを計画的に使う」でとどまっていたが、経済の先行きが不安な中、資産運用リテラシーを養ってほしいと願う親も多い。そうした中で「ポイ活で金融教育」に着目する親もいるようだ。

「ポイ活サイトで獲得したポイントは現金化(銀行口座へ振込)のほか、各種ポイントサービスに交換ができます。しかし現金を普通預金に入れておいても、ほとんど増えないのは周知の通りです。そこで資産運用が活発になっているわけですが、近年は各種ポイントサービスが『ポイント運用』を提供するようになりました。ポイントは現金よりも簡単かつアクティブに動かせますし、そもそも原資が“ただでもらったポイント”なので気軽に始められるようです。お子さんの投資の入門編と考えられる親御さんがいても不思議ではありません」(木曽川さん)

■“ポイント=資産”の時代、若年層のフォローアップと利便性の追求が必須に

 スキマ時間にコツコツお小遣い稼ぎをするイメージの強かった「ポイ活サイト」だが、近年は数千~数万ポイントが一気に還元されるサービスも増えた。とは言え、こうしたサービスの多くは証券口座の開設やクレジットカード発行など、子どもが簡単に利用できるものではない。

「中高生の登録は増えましたが、実際には毎日サイトを訪れてゲームをするなど、月に数百~数千ポイントを貯められる方がほとんどでしょう。しかし若年層にとってポイ活サイトは、人生のステージごとに活用が変わってくると思います。たとえば18歳になって初めてクレジットカードを作るとき、さらに独立して家の購入を検討するときなど、ポイ活サイトを経由することでお得になるシーンはたくさんあります。将来にわたってポイ活サイトを上手に活用していただけるよう、若年層のフォローアップと利便性の追求は今後もしっかりと取り組んでいきたいと思います」(木曽川さん)

 海外に比べて遅れているとされたキャッシュレス化だが、ここ数年で確実に浸透した。未来を生きる子どもたちがさらに“脱現金主義”になっていくのは想像にかたくない。ポイント=資産という価値観はますます強まっていきそうだ。

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