和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年12月16日(月)

独立リーグの和歌山FB支援 ベンチャー企業が運営会社

新体勢で運営することを発表した和歌山ファイティングバーズの田所洋二球団代表(中央)、川原昭二監督(右から2人目)、尹煕元代表(左から3人目)ら=25日、和歌山県田辺市上の山1丁目で
新体勢で運営することを発表した和歌山ファイティングバーズの田所洋二球団代表(中央)、川原昭二監督(右から2人目)、尹煕元代表(左から3人目)ら=25日、和歌山県田辺市上の山1丁目で
 野球の関西独立リーグに所属する和歌山県の「和歌山ファイティングバーズ(FB)」は25日、運営体制をNPO「ANFUTURE」から株式会社「CMDFB」(尹煕元代表)に引き継いだと発表した。資金難で存続を心配する声が出ていたが、ベンチャー企業が支援に乗り出し、新体制で来季に臨む。

 新しく球団代表に就任した田所洋二さん(60)、川原昭二監督(66)、尹代表(54)らが、田辺市上の山1丁目の田辺スポーツパークで会見した。

 球団によると、これまではスポンサー頼みの運営だったが、今季は見込み通りのスポンサーを獲得できずに経営が悪化。監督や選手が立て替えた遠征費が不払いになるなどの事態が起きた。

 そこで、関西独立リーグの仲木威雄代表(42)が金融や医療、農業に関わる研究やシステム開発をしているベンチャー企業「シーエムディーラボ」(東京都)に支援を要請。同社の尹会長が18日、球団運営のためのCMDFBを設立した。

 会見で田所球団代表は「和歌山FBが地元の皆さまの誇りになるよう精進したい」と語った。尹代表は「観光資源に恵まれたこの地で、野球を通じて新しいことにチャレンジする。選手が不安のない状態でプレーできるよう裏方から支えたい」と述べた。

 和歌山FBは2016年、田辺・西牟婁を拠点に設立された。昨季のリーグ戦は優勝、今季は3位。今季は平日の昼間に試合が多かったこともあり来場者数が低迷した。シーズン開始前の2月には当時の球団代表が道路交通法違反の容疑で逮捕され、辞任した。

 今季の選手は25人ほどでスタートしたが、最終的に残ったのは10人。来季に向けてトライアウトなどで選手を集めるといい、川原監督は「地元で入りたい選手がおれば喜んで受け入れ、地元の皆さんに応援してもらいたい」と話している。



 関西独立リーグ 和歌山FB(田辺市)、兵庫BS(兵庫県三田市)、06ブルズ(大阪府東大阪市)、堺シュライクス(堺市)の4球団で構成。今季は1チーム45試合を戦った。選手はNPB(日本プロ野球)入りを目指している。