和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月20日(土)

【京都高島屋】文化勲章 三代の系譜 上村松園・松篁・淳之

株式会社高島屋
3月6日(水)より京都高島屋S.C. 4月17日(水)より日本橋高島屋S.C.にて開催

親、子、孫まで三代にわたって日本画の美をそれぞれに追い求め、その功績で文化勲章を受章した上村松園、松篁、淳之の三人の画業を紹介する展覧会を開催いたします。松園は、格調高い美人画で1948年に女性として初となる栄誉に輝きました。松篁は自然を描く新たな日本画表現を追究して1984年に受章。そして2022年、鳥の姿を通じて自然の神秘を描写し続けてきた淳之が受章しました。それぞれモチーフや画風は異なりますが、描くことへの情熱や根底にある美意識が世代、時代を超えて静かに受け継がれ、現代に繋がれています。日本画の美を継承してきた、上村家三代の作品をご堪能ください。



※本リリースに掲載している画像は、本リリースに関する記事掲載目的での利用に限らせて頂いており、画像改変(トリミング、部分 使用、文字のせ含む)や、営利目的での使用等、(株)高島屋に許諾されていない態様での画像使用は、かたく禁じます。

展覧会内容
1. 上村 松園 (うえむら しょうえん)

上村松園(1875年-1949年)は、明治・大正・昭和という激動の時代に生き、美人画の第一人者として女性で初めて文化勲章を受章した日本画家です。
 美術とは縁がない商家に生まれた松園は誕生前に父を亡くし、母の手一つで育てられました。松園は子供の頃から絵を描くことが好きで、母は親戚の反対を押し切って娘を京都府画学校(現在の京都市立芸術大学)に入学させ、自らの選ぶ道を歩むよう、その背中を押しました。
 京都画壇には円山応挙以来の美人画の伝統が続き、また町衆が好むような美人画も存在していましたが、劇的な物語の登場人物や市井の女性像も「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」を念願とした松園の美人画は、気高い品格を備えています。
松園の文化勲章受章は1948年。そして翌年、74歳で、息子の松篁の画室でもあった奈良・平城の「唳*禽荘(れいきんそう)」で生涯を閉じました。
                         上村松園 京都間之町の自宅にて (松伯美術館提供)
 
 本展では、主人公が恋する人を慕い花筐を持って狂人の舞を舞う世阿弥の謡曲「花筐」をテーマに、精神科病院で患者を繰り返し写生し描き上げたという「花がたみ」(1915年)や 湯浴み後の楊貴妃を描いた「楊貴妃」(1922年)、自らも稽古していた鼓を打つ女性像「鼓の音」(1940年)をはじめとする作品を展示します。
※(唳*の表記は=唳に点あり、以下同じ)
【展示作品】 京都会場 26点、日本橋会場 22点 (予定)

◆「花がたみ」(1915年 松伯美術館蔵)

◆「楊貴妃」(1922年 松伯美術館蔵)

 ◆「鼓の音」(1940年 松伯美術館蔵)



2.上村 松篁(うえむら しょうこう)
松園の息子、上村松篁(1902年-2001年)もまた、幼い頃から絵を描くことが好きで、母から買い与えられた木版画の花鳥画譜を飽かず眺めて過ごす少年でした。松篁はのちに「母は私に絵を教えようとしたことは一度もなかった」と回想していますが、自宅の画室に籠って絵を描いている母の背を見て育ち、長じてもたゆまぬ精進を続け、画業の道に入ります。 
子供の頃から金魚や鳥が好きだった松篁は動植物にまなざしを注ぎ、自然豊かな奈良・平城に画室「唳*禽荘」を構えます。「私は自然からいつも教えられて来た。自然は私が少しずつ成長すればそれに従っていくらでも美の扉を開いてくれる」と語っています。


                           上村松篁 京都間之町の自宅にて (松伯美術館提供)
 松篁はまた、東洋の古典絵画と西洋の立体表現の双方を学び、中国やインド、東南アジア、ヨーロッパなど海外諸国を訪ねて現地の美術や気候風土に触れ、伝統を踏まえながら現代的な感覚を取り入れた日本画の創作に邁進しました。描く対象は母とは異なりましたが、生活の中で「『格調』とか『品の良さ』についての感覚を小さいときからみにつけることができた」と語っています。1984年、文化勲章を受章しました。

 夕立の後の緑を捉えた「青柿」(1947年)、熱帯地方で眼にした強烈な色彩をとりいれ描いた「熱帯花鳥」(1963年)、枯れていく椿と鳥と若葉の色で近づく春を表現した「水温む」(1988年)ほかを展示します。
【展示作品】 京都会場 15点、日本橋会場 13点(予定)

◆「青柿」(1947年 松伯美術館蔵) 

◆「熱帯花鳥」(1963年 松伯美術館蔵)

◆「水温む」(1988年 松伯美術館蔵)


3.  上村 淳之(うえむら あつし)


上村淳之 (松伯美術館提供)


松篁の息子、上村淳之(1933年-)は、勉学では理数系の分野を得意としていました。祖母の松園も父の松篁も当初、淳之が画家の道に進むことに強く反対していましたが、大学受験を前にして絵を描きたいという思いを抑えきれず、京都市立美術大学(現在の京都市立芸術大学)に進学。松園の没後、荒廃していた「唳*禽荘」に移り住みました。松篁が飼っていた動物たちに子供の頃から親しんでいた淳之は、「唳*禽荘」で様々な鳥を野生に近い状態で飼い始め、共に暮らし、その生態を観察し、生命力に満ちた姿を写生し始めます。淳之が飼う鳥の数は現在、約700羽にもなります。

余白を重視する象徴的な空間表現を極め、自然に生きる鳥を描くことで自然そのものを描こうとする淳之の花鳥画は松篁のものとは異なる様相をみせます。「父・松篁が松園から教えられたことがなかったように、私も父から何かを教えられたことはなかったように思う。絵描きは『型』を受け継ぐものではなく、それぞれが絵の道を極めるものだろう。しかし、家族の中の『これは品がええなぁ』というような会話を通じて、自然と私の中に『品位品格』というものが叩きこまれたように思う」と淳之は語ります。祖母、父に続き、2022年に文化勲章を受章した淳之の作品から、親子のブラックバック(カモシカの一種)を描いた「夕日に」(1981年)、大阪新歌舞伎座緞帳原画の「四季花鳥図」(2010年)などを紹介します。
【展示作品】 京都会場 23点、日本橋会場 20点(予定)

◆「夕日に」(1981年 松伯美術館蔵)

◆「花の水辺II」(2007年 松伯美術館蔵)

◆「四季花鳥図」(大阪新歌舞伎座緞帳原画)
(2010年 近鉄グループホールディングス株式会社蔵 松伯美術館管理)

開催概要 「文化勲章 三代の系譜 上村松園・松篁・淳之」
■2024年3月6日(水)→25日(月)京都高島屋S.C. 百貨店7階グランドホール
ご入場時間:午前10時~午後6時30分(午後7時閉場)
※最終日3月25日(月)は午後4時30分まで(午後5時閉場)
■2024年4月17日(水)→5月6日(月・休)日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
ご入場時間:午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)
※最終日5月6日(月・休)は午後5時30分まで(午後6時閉場)
■入場料 (税込): 一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下無料
※入場料の( )内は前売り料金。 
 前売券はセブンチケット(セブンコード 京都:104-107・日本橋:104-185)、
 ローソンチケット(Lコード 京都:56528・日本橋:32216)、イープラスにて販売いたします。
 ※当催しについては「障がい者手帳・デジタル障がい者手帳」をご提示いただいたご本人様、
  ならびに、ご同伴者1名様まで入場無料とさせていただきます。
※安全のため、小学生以下のお子様は必ず保護者の方のご同伴でご入場ください。
※都合により、催し内容・会期等が変更または中止になる場合がございます。 最新の情報は
 各店のホームページ をご確認ください。
[ 主 催 ] 読売新聞社 /(京都高島屋S.C.のみ)京都新聞
[企画協力] 松伯美術館  [ 監 修 ] 上村淳之(松伯美術館館長)、山田諭(美術史家)

ギャラリートークのご案内
両会場におきまして、本展監修者の山田諭氏(美術史家)のギャラリートークを予定しております。
2024年3月10日(日) 午前11時、午後2時   京都高島屋S.C. 百貨店7階グランドホール
2024年4月21日(日) 午前11時、午後2時   日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール 
※いずれも当日の入場券をおもとめいただきご入場ください。

関連企画 「上村淳之展」
2024年3月6日(水)→11日(月):京都高島屋S.C. 百貨店6階美術画廊
展覧会に合わせ、美術画廊では上村淳之先生の個展を開催いたします。鳥たちと遊び花と語らう上村芸術が清く深淵なる余白のなかに繰り広げられます。

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ