和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年07月24日(水)

本宮大社で献湯祭 熊野本宮温泉郷の発展願う

【ナギの葉で覆われた大だるに「一番湯」をそそぐ関係者(29日、和歌山県田辺市本宮町本宮で)】
【ナギの葉で覆われた大だるに「一番湯」をそそぐ関係者(29日、和歌山県田辺市本宮町本宮で)】
 和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮温泉郷の発展を願う「献湯祭」が29日、地元の熊野本宮大社で営まれた。熊野本宮観光協会が毎年9月に開いているが、昨年8月の台風20号で川湯温泉街が被害を受けたため延期。全ての宿泊事業者が今年3月に営業を再開したことを受け、この時期に開いた。


 温泉という自然の恵みに感謝し、毎年営んでいる。台風20号では、川湯温泉街にある8事業者の全11宿泊施設が床上浸水の被害を受けた。


 献湯祭では、熊野本宮温泉郷(川湯、湯の峰、渡瀬)にある旅館や民宿など25軒のうち19軒の関係者が、この日最初にくんだ「一番湯」を大だるに注いだ。みこの舞や玉串の奉納もあった。


 本宮大社の九鬼家隆宮司(62)はあいさつで「台風で大きな被害を受けたが、皆さんが心を一つにして無事に復興された」と述べ、明治の水害から今年で130年を迎えることを受け、8月に慰霊祭の開催を考えていることを紹介した。


 熊野本宮観光協会の名渕敬会長(54)は「献湯祭を迎えられて本当にうれしい。改めて温泉という自然の恵みに感謝し、災害に強い観光地づくりに取り組んでいければ」と話した。