和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年04月25日(木)

目指せ熊野古道ワイン イタリア人シェフがブドウ栽培

【ワイン造りを目指し、畑のブドウの剪定(せんてい)をするダル・ジョバンニさん=和歌山県田辺市上野で】
【ワイン造りを目指し、畑のブドウの剪定(せんてい)をするダル・ジョバンニさん=和歌山県田辺市上野で】
 熊野古道近くの小高い山腹にワイナリーを―。和歌山県上富田町市ノ瀬に住むイタリア人シェフ、ダル・ジョバンニさん(40)は妻と共に、田辺市上野でブドウ栽培に取り組んでいる。耕作放棄地だった梅畑を購入して2年前からブドウの苗木を植えており、ワインの醸造を目指す。


 ダルさんはレストランやホテルでシェフをしながら、自分で使う食材を作りたいと、町内の畑で野菜や果物を栽培してきた。自分で栽培したり地元農家から購入したりしたブルーベリーなどで作ったバルサミコソースは、2016年に日本野菜ソムリエ協会の「調味料選手権」で優秀賞に選ばれた。


 本格的に農業に取り組みたいと、3年前に田辺市上野の山腹に耕作放棄された約6千平方メートルの梅畑と家屋、梅の倉庫を購入。地域の人たちに協力してもらいながら、1年かけて開墾した。


 ダルさんはイタリア有数のワイン産地であるヴェローナ出身。畑のある場所は小高い山腹で、南西向きの傾斜地。「ワイン用のブドウ栽培に適しているのでは」と考え、2年前に200本、昨年に200本と、これまで8品種計400本の苗木を植えた。


 この春にはホテルのシェフを辞め、ブドウ栽培に本腰を据える。畑の前にある10年近く空き家だった古民家も自分たちの手で改修しており、ゲストハウスを始める予定。