和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年07月24日(水)

「議員の初心」

 県議選が7日に投開票され、新しい議員の顔ぶれが決まった。紀南地域では田辺市と新宮市は無投票、残る西牟婁、東牟婁、日高郡ではそれぞれ定数を1人超える立候補者があり、激戦となった▼県議選だけでなく選挙のたびに思うことがある。それぞれ選挙に立候補する人は、どのような初心を持って挑んだのか。当選した後、その初心を貫くためにどのような活動をしているのか。その活動はどのように政策に反映されてきたのか。そういったことである▼つい先日も、公費で海外などに視察に出掛けた議員の報告書が余りにもお粗末だったことが本紙などに取り上げられた。政務活動費の使途に関しても不明朗なことが後を絶たず、その活動を裏付ける報告書や領収書も、いまだにネットでは公開されていない▼さらにいえば、議会での一般質問などを通じて県政の問題点をチェックする機能が十分に果たせているのかという疑問もある。議員立法によって県政の課題に対処したのも、この4年間では1件だけだ。こうしたことで、どうして住民からの期待に応えることができるのか▼当選すれば、それで目標達成ではないはずだ。当選回数を重ねた人も初当選の人も、それぞれが議員として成し遂げたい夢があり、県民の期待に応えていきたいという初心を持っているはずである▼その初心を忘れず、県政を監視し、政策を実行する役割と責任を果たしてもらいたい。(石)