和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年08月11日(火)

体操金の早田さんら45人 和歌山県が聖火ランナー選出

 2020年に開催される東京五輪の聖火リレーで、和歌山県実行委員会は17日、県内を走る聖火ランナー45人を発表した。県内出身の元五輪選手や地域活性化に貢献した人ら幅広い分野から選出された。田辺市出身で1964年の東京五輪体操金メダリスト早田卓次さん(79)や同市出身の俳優小西博之さん(60)ら、紀南ゆかりの著名人も選ばれた。

 実行委が7、8月に聖火ランナーを公募したところ、1660人から応募があった。実行委は国籍や性別、年齢などのバランスを考慮して「東京2020組織委員会」に候補者を推薦。これを受け、組織委員会が決定した。一般公募によるランナーは38人、PRランナーは7人。

 聖火リレーは3月下旬に福島県を出発、全国を回り、7月下旬に東京都でゴールする。和歌山県は三重県に次ぐ8番目で、4月10日に新宮市から和歌山市まで、11日に和歌山市から橋本市までをつなぎ、奈良県に引き継ぐ。14市町にルートが設定され、2日間で約180人が参加する。県実行委の公表分以外はスポンサー企業が決定する。

 一般ランナーのうち4人が17日、県庁で会見した。トルコ出身で、国際交流員として串本町総務課に勤務するドゥルナ・オズカヤさん(32)=串本町=は「言葉にできないほどうれしい。人生唯一のチャンスだと思うので楽しみ」。新宮市出身で県ライフル射撃協会理事の勢見月文久さん(70)=かつらぎ町=はモスクワ、ソウル、バルセロナ五輪のピストル射撃日本代表で「日本の選手が少しでもいい成績を残せるように祈念して走りたい」と抱負を語った。

 このほか、現在もフルマラソンを走るという上野山馨さん(94)=有田市=、ソフトボール第1回世界選手権でキャプテンとして3位に導いた中川聖子さん(76)=和歌山市=も喜びを述べた。

 県実行委が公表したPRランナーは、早田さん=東京都世田谷区=のほか、和歌山市出身でロンドン五輪体操銀メダリストの田中和仁さん(34)=神奈川県鎌倉市=と、同五輪に出場した妹の理恵さん(32)=東京都品川区▽和歌山市出身で、北京五輪レスリング銀メダリストの湯元健一さん(35)=横浜市=と、弟でロンドン五輪レスリングの銅メダリストの進一さん(35)=東京都西東京市▽九度山町出身で、シドニー五輪まで3大会連続、野球の投手として活躍し、メダル獲得に貢献した杉浦正則さん(51)=千葉県松戸市▽アトランタ五輪レスリングの銅メダリストで、新宮市出身の太田拓弥さん(49)=東京都西東京市。

 一般ランナーには、俳優の小西さん=東京都港区=や、元プロ野球選手で、箕島高校では投手として甲子園春夏連覇に貢献した有田市の木村竹志さん(58)、パラリンピックに水泳で4大会連続日本代表の橋本市、中村智太郎さん(35)らが選ばれた。

 ランナーが、県内のどの区間を走るかについては、来年2月以降に決まるという。